高齢化社会のスナックのママ、二人あわせて135歳
知り合いのスナックのママさんが2人いるが、その二人の年齢を合計すると、なんと135歳にもなる。
つまり1人が71歳で、もう1人が64歳だからである。
しかし今どき、これぐらいの年齢のスナックのママはぜんぜん珍しくない。70歳はおろか、中には80歳に近い人さえいる。
高齢化社会は決して飲み屋街を避けては通ってはくれないのである。
今の日本には65歳以上の人は25%を越えている。
男女比では当然のごとく女性の方が圧倒的に多くなっている。
だとすれば、高齢のスナックのママが多いのもうなずけるではないか。
いま60~70歳代のママさんたちが店を開いたのはバブルの頃が一番多かったのではないだろうか。
今から約30年ごろ前、飲み屋街は活況を呈していて、猫も杓子も夜の街に自分の店を構えることができた良き時代である。
その頃だと、こうしたママさんたちも30~40代だったろうから、店を開くには一番良い年頃だったに違いない。
それから営々とスナックの経営を続けてきて30年、年齢に負けず今も変わらずがんばっているのだ。
しかし、こうしたママさんたちの店が繁盛しているかといえば、今では決してそうも言えないようである。
長く営業していると客もたくさんついているだろう、と思うのは素人考えで、スナックの客というのは案外心変わりが早く同じ店に長くは足を運ばないのだ。
ましてや不景気が長引く昨今のこと、若くて魅力的な女性がいるのならともかく、高いお金を払ってまで、還暦を過ぎた初老の女性のもとへ足を運ぶ物好きな客は少ないだろう。
行きつけの64歳のスナックのママがこの前言っていた。
「先月はぼうずの日が4日もあった」と。
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