このところネットの影響で新聞読者数がどんどん減っているという。
それも当然だろう。なにもわざわざ新聞を購読して読まなくても、ネットにはあらゆる新聞の電子版があるではないか。
あまり数が多いので、それさえ全部は読みきれないぐらいである。
世界的に見れば日本はまだそれ程新聞離れは進んでないが、米国の新聞社はとても深刻で、売れ行き不振でシカゴトリビューン紙のように、倒産するところさえ出てきている。
日本も発行部数の少ない地方紙などそろそろ危うくなるところも出てくるのではなかろうか。
それにしても日本人は新聞好きな国民である。世界ではアイスランドに続いて読者数が2番目に多いというのだから。
ちなみに日本の新聞代は米国や英国に比べると数倍高いのをご存知だろうか。
しかも広告料収入率は両国よりうんと少ないから企業努力がそれ程なされているとは言えない。
それでも日本の新聞社がつぶれないのは、高い購読率と購読料のおかげで利益が多いからなのである。
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日本の新聞読者数は世界第2位
日本は読者率92%とアイスランドの96%と並んで9割を越える最も新聞が読まれている国である。
この他、北欧諸国が高いのが目立っている。主要国ではドイツが71%、米国が45%、フランスが44%、英国が33%とけっこう幅が大きい。
以前と年次と比較すると、図の中の30カ国のOECD諸国のうち20カ国は読者率が低下している。特に、オーストラリア、カナダ、米国、及び韓国の読者率の低下が著しい。
OECD以外の国では読者率は低いが、上昇している(インド、ロシア)。
取り上げた35カ国は、読者率の高い順に、アイスランド、日本、ポルトガル、スウェーデン、ノルウェー、スイス、フィンランド、デンマーク、カナダ、オーストリア、ドイツ、オランダ、ルクセンブルク、イスラエル、スロバキア、アイルランド、ポーランド、オーストラリア、ベルギー、チェコ、ニュージーランド、スロベニア、ハンガリー、米国、イタリア、フランス、スペイン、チリ、インド、韓国、メキシコ、英国、トルコ、ギリシャ、ロシアである。
NHK調査による日本人の日刊新聞読者率の時系列変化では、日本人は新聞を読まなくなったと言えるが、国際比較では、なお読者率が高いことが印象的である。
なお、ここでの読者率は質問の仕方など調査方法の違いもあるからだと思われるが、NHK調査などと比較すると値がやや大きく出ている。
社会実情データ図録より
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