パラサイトシングルはよくできた言葉
30代~40代の、いっぱしの年齢になっても、いつまでも自立せず親と同居している独身者のことをパラサイトシングルとは上手く言ったものです。
これは寄生という意味のパラサイトに独身を表すシングルをくっつけたもので、中央大学教授の山田昌弘氏が命名したものです。
造語としても優れている上に、言葉としても時代を反映したみごとな新語と言えます。
インスタ映えとか忖度などのつまらない言葉に流行語大賞を与えるなら、この素晴らしい言葉に造語大賞?でも与えた方がどれほどましでしょうか。
前置きはこの程度にして本論に入ります。
今回のタイトルになっている「アラフォーパラサイトシングル300万人の衝撃・アラフォー3人に1人が生涯独身に」ですが
これは上述の山田氏の最近の著書「底辺の競争」のテーマをもとに付けたものです。
「アラフォーパラサイト300万人」が意味することとは?
山田氏の最近の著書「底辺への競争」によりますと、35歳~44歳の、いわゆるアラフォーと言われる層で親と同居している独身者は300万人に達しています。
これは現在の日本の人口から考えると約40人に1人に当たります。また同世代に占める割合は6分の1になります。
この数が多いかどうかピンと来ない方は過去の数字と比較してみると良いでしょう。
たとえば今から約40年前の1980年には、この世代の親との同居者は同世代の2.2%でしかありませんでした。
それが2012年には16.1%の305万人まで急増したのです。
3人に1人のアラフォーが生涯独身に
今回のターゲットになっているのは35~45歳の層ですが、10年後にはこの人たちは45~54歳のアラフィフに達します。
このことは大きな問題を秘めています。なぜなら生涯独身に大いに関係あるからです。
その理由は、生涯独身者の数の予測は、50歳の人を元に測られるからです。
50歳時における独身者の数に一定の率を掛けたものが生涯独身者の予測数になるのです。
つまりアラフォーの独身者の数から、50歳時の独身者が測定され、さらなる計算の結果「3人に一人が生涯独身」という最終的な答えが導き出されるのです。
アラフィフの同窓会が恰好の婚活の場に?
しかしアラフィフの3人に一人が生涯独身というのは驚くべき数字ではありませんか。
これだと「アラフィフに石を投げれば独身者に当たる」とジョークが言えるほどです。
こう書いていてふと思いついたのですが、例えばこの層の同窓会を開いたらどうでしょう。
仮に出席者がを30名だとすると、その内10名が独身者ということになります。
これは考えようによっては絶好の婚活の場になるのではないでしょうか。
もしうまくいって最高の結果が得られたとすると、一挙に5組?ものカップルが成立することになるのですから・・・
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