随筆は小説の次によく読まれる読み物
わたしたちが日ごろからよく接している読み物と言えば、新聞、雑誌に始まって、小説、詩、随筆、論説文、日記、作文、などと書けばきりがないほど多岐に及んでいます。
この中で新聞と雑誌を除けば、よく読むのは小説と随筆ではないでしょうか。
インターネット時代の昨今ですが、ネットにもこれら二つのサイトはよく載っています。それをよく表すように作品の数が多いのもこの二つのジャンルです。
この二つのうち小説については数の多さはすぐピンときます。なぜなら思い浮かぶ小説家の数が多いからです。
ところが随筆についてはそうはいきません。なぜなのでしょうか。
これは多分、小説家と違って専門に書く人が少ないからではないでしょうか。
つまり随筆を書く人は小説家の中に多くいて、随筆の専門家が少ないからです。
全集は小説だけと思ってはいけない、随筆だけの全集もある
今でこそエッセイストと呼ばれ、随筆の専門家と思しき人も現れています。
でもどちらかと言えば、まだマイナーな存在で、名前を言われてもパッと作品を思い出すところまではいきません。
とは言え随筆自体がマイナーということではありません。それどころか、今ではエッセイと呼ばれることが多くなって、その作品数は小説を凌いでいるかもしれません。
それゆえにファンも多く、これを読むのを楽しみにしている人たちは小説に負けないぐらい多くいます。
それをよくあらわしているのが、日本の随筆だけを集めた「日本の名随筆」という200巻もの大全集があることです。
これはすごい!『日本の名随筆は」エッセイだけで 全200巻の大全集
なんと執筆者数は延べ2,000余名、総作品数は7,000余編
日本の名随筆は「本巻が100巻で、タイトルは一文字シリーズと呼ばれる「花」「鳥」「猫」「命」などのようになっています。
また「別巻」100巻は二文字シリーズと呼ばれ「囲碁」「相撲」「珈琲」のようになります。
また「別巻」100巻は二文字シリーズと呼ばれ「囲碁」「相撲」「珈琲」のようになります。
昭和57年10月より毎月1巻ずつ発刊され、200か月(16年8か月)の歳月をかけて、平成11年6月に全200巻の刊行を完結させました。
この全集は1999(平成11)年に、第53回毎日出版文化省を受賞しています。
各巻はおよそ250頁。発刊当時の価格は本巻1200円、別巻1600円(税込)でしたが、現在は本体価格1800円になっています
一巻づつがバラエティ豊かな作品構成
この全集は1巻が1テーマで、一人の選者によって作品が選ばれています。
全200巻ですからバラエティ豊かな200のテーマがあります。以下は本巻53「女」の内容です。
女【内容目次】
井上ひさし
男女平等
大庭みな子 海
河野多恵子 平林たい子氏と笑い
小島政二郎 女を見る私の目
小島信夫 女の「論理」というもの
坂口安吾 悪妻論
佐多稲子 女茶わん
佐藤愛子 女一匹痩せ我慢の記
芝木好子 女
寿岳章子 さまざまの女の語り口
白洲正子 夢に生きる女 小野小町
竹西寛子 女の文学
立松和平 子供をぺろりと産む女
田辺聖子 女のシングルライフ
津島佑子 女ともだち有用論
津村節子 幻の縞を織る織女
富岡多惠子 女の競合
中里恒子 往復書簡
林芙美子 愛情
樋口一葉 棹のしづく(抄)古井由吉 ここで会ったが
水上勉 堀川の女
宮迫千鶴 “傷ついた馬”のための短い文章-オキーフからローランサンへ-
室生犀星 えもいはれざる人々
森禮子 女たちのまつり
森崎和江 女の無言をことばにしたい
矢川澄子 花と女と
安岡章太郎 女性恐怖
山川菊栄 一代女さまざま
與謝野晶子 女 [巻頭詩]吉田健一 女
吉行淳之介 女性蔑視
大庭みな子 海
河野多恵子 平林たい子氏と笑い
小島政二郎 女を見る私の目
小島信夫 女の「論理」というもの
坂口安吾 悪妻論
佐多稲子 女茶わん
佐藤愛子 女一匹痩せ我慢の記
芝木好子 女
寿岳章子 さまざまの女の語り口
白洲正子 夢に生きる女 小野小町
竹西寛子 女の文学
立松和平 子供をぺろりと産む女
田辺聖子 女のシングルライフ
津島佑子 女ともだち有用論
津村節子 幻の縞を織る織女
富岡多惠子 女の競合
中里恒子 往復書簡
林芙美子 愛情
樋口一葉 棹のしづく(抄)古井由吉 ここで会ったが
水上勉 堀川の女
宮迫千鶴 “傷ついた馬”のための短い文章-オキーフからローランサンへ-
室生犀星 えもいはれざる人々
森禮子 女たちのまつり
森崎和江 女の無言をことばにしたい
矢川澄子 花と女と
安岡章太郎 女性恐怖
山川菊栄 一代女さまざま
與謝野晶子 女 [巻頭詩]吉田健一 女
吉行淳之介 女性蔑視
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