2010年10月9日土曜日
海外で大人気の日本の中古商用車・でも急激な円高で今は輸出が小康状態
あえて車検制度が徹底していると断ったのは世界のどの国にでもこの制度があるわけではないからなのである。
例えば車大国No.1のアメリカでさえ車検制度はないのである。
でも、それでアメリカの中古車の性能が悪いかといえばそうとも言えない。
それは車のオーナーの自主車検への意識が高いからである。
まあそれはそれでいいとして、とにかく今日本の中古車は海外で大人気なのである。
私自身中古車関連の仕事に従事しているので、こういったニュースはよく入ってくる。
一般に日本と比べて欧米を除く諸外国では車両数に占める中古車の割合は非常に高い。
例えばイランでは国内を走っている400万台の車両の内の実に40%が1980年以前の年式の車で、それらのほとんどが中古車だといわれている。
また日本の中古車が特に多いアフガニスタンでは、輸入した右ハンドル車を左ハンドル車に換える商売が大繁盛しているという。
ところで日本から海外に輸出されるトラックやバスなどの商用車であるが、原則的に車体に記されている会社名とかマークなどは完全に消去されて送られるのが普通なのだが、中にはその手順を踏まず社名やマークのついたまま輸出されるケースもある。
しかし現地でそれら社名やマークのついた車が敬遠されるかといえば、それがまったく逆でむしろ歓迎されるのである。
なぜかと言えば、その社名やマークをつけたまま車を走らせれば、見た人がすぐ高級車のイメージが高い日本の中古車だと認識し羨望の目で見るらしく、それが車所有者のプライドをくすぐるからなのだという。
それ故にあえてその名前を消そうとはしないのである。
日本からの海外旅行者が現地でそうした車をよく目撃するのはそうした事情からなのである。
しかし一時は破竹の勢いで海外へ輸出されていた日本の中古車だが、このところの急激な円高の進行で、以前と比べてかなり落ち込んできているようである。
いま世界の国々の中には、その経済状況から中古車しか購入できない事情を持つ国は多い。
でも円高により輸出が大幅に制限されている現在では、輸出国日本ばかりでなく、輸入国に
とっても中古車が入らなくなることは大きな痛手であるに違いない。
そうした国々の為にも今の行き過ぎた円高は早急に是正されるべきではないだろうか。
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