世界に名だたる「地震大国」日本であるが、あの忌まわしい「阪神大震災」以後、二度とああしたおびただしい数の死者を含む大被害をこうむらないために、国はいったい予防の為の地震予知に対してどれぐらいの予算を使っているのだろうか?
数億円、あるいは数十億円だろうか。
それとももっと多く数百億円にも達するのであろうか。
これについては「予知」のためばかりではないが、地震に対する総合的な調査費として、各省庁にまたがっているが総額で100億円を越えることは間違いないようである。
わが国の名だたる地震学者が集まって科学の粋を集め、潤沢な資金をもとに日夜地震予知調査に励んでいるのであるがその成果の方は今のところ明らかではない。
さて本日のテーマは同じ地震予知に関してではあっても人が科学的な方法で行う調査ではなく、動物による伝統的な「地震予知調査」についての話題なのである。
例えば寒いさなかの真冬に「蛇」が人目に触れるところへ現れたら人々はどう思うだろうか。
てっきり石垣の隙間や地中にもぐって寒さをしのいで冬眠を続けているあの「蛇」がである。
中国の動物による地震予知の専門家は、こうしたことを目撃したら、それを「「地震の前触れ」だと考えるそうである。
なぜなら外へ出たら凍死しかねない真冬に蛇が外界に出てきたのは、地中の温度が急に温かくなってきたからであり、それゆえ季節が変わったと勘違いしての行動であると考えるからである。
つまり、マグマの活動が活発になって地熱が急に高くなったのだと考え、そのことを指して地震の前触れだというのである。
さらに専門家は「馬」が急に後ろ足で立ち上がっていなないたり、「犬」が遠吠えを止めなかったり、「ネズミ」大挙して住みかを移動したり、「池の魚」が頻繁に飛び上がったりすることも地震の予兆であるそうである。
一般に動物は人間に比べて音に対する関知能力が非常に優れており、人間だと決して関知できないような微かな地鳴りの音でも鋭く捉えることができ、それが普段と違う異常行動を起こすのだと考えるのである。
つまりそうした動物の行動は地鳴りが発生しているのが原因であるから、そのことによって地震の
予知とするのである。
「高校英語 MILESTONE Ⅱ」参照
では最後にこうした動物の異常行動について阪神大震災の際に実際にその現象を目撃した人々の証言を載せておくことにする。
これらの証言に接して、動物の地震予知能力の有無やその真偽についてはあなたの判断に任せることにしたい。
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証言1 ほ乳類
数分前、近所の飼い犬が激しく吠え立てた。
(羽曳野市・男)
証言2 鳥類
地震15分前、向かいのマンション屋上にカラスが群がり、けたたましく鳴いた。
(神戸市灘区・主婦)
当日の早朝、いつも餌をとりに来るカラスやスズメが、1羽も姿を見せなかった。
(西宮市・主婦)
証言3 魚類
前日の岡山後楽園の池中央に、ナマズ40匹がたむろしていた。
(山口市・会社員 )
5時間前、アマゾンナマズが突然暴れ出し、手がつけられない状態だった。
(豊中市・会社員)
インターネット「地震予知読本・動物は警告する」より