世界の原発事情
今回の東北地方太平洋沖大地震によって甚大な被害を受けた福島原子力発電所は
数回に及ぶ爆発を起こし、それによる放射性物質の漏洩もあっていま国内は及ばず世界中に大きな衝撃を与えている。
これを受けて海外ではいま原子力発電所の安全性の議論が沸騰している。
さて21世紀のいま世界における原子力発電の勢力図と実際の発電量はどうになっているのだろうか。
それについてここで簡単に説明しておくことにする。
まず現在の世界の原子力発電を規模の点から眺めると日本は米国、フランスに次いで世界で3番目の原子力大国である。
また昨年はわが国の原発業界のとっては喜ぶべき次のようなニュースも流された。
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メイド・イン・ジャパンの原子力発電所、世界へ!
このほど、ベトナムが進める原子力発電建設工事を、日本企業が受注することがほぼ確実になった。
このところ原子力の受注競争で連敗中だった日本がリベンジを果たした背景には、官民一体となった体制整備があった。
韓国、フランスに競り勝つ
10月末、ベトナムが進める原子力発電所建設プロジェクト第2期工事を、日本が受注することがほぼ確実になった。
同国ホーチミン市北東・ニントゥアン省に建設予定の100万kW級原子力発電所2基で、プロジェクト総額は1兆円規模にもなると報じられている。
わが国の新興国からの原子力発電所建設受注は、事実上、これが初めてのことである。
インターネット「All About business」より
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現在日本は全発電量の約4分の1を原子力に頼っている。
そのウエイトが大きい故に今回の事故による運転停止は電力の安定供給に深刻な影響を与えており、その結果東京電力や東北電力は「計画停電」に踏み切らざるを得なかったのである。
現在日本で稼働中の原子炉は54基で2009年までの延べ操業年数は(1439年)であり、稼働実績面では米国(3499年)、フランス(1700年)、英国(1457年)に次いで世界で4番目の実績がある。
今回の震災で大きなダメージ受け、運転停止はいつまで続くかは未定だが、これ以上事故が続かないことを祈りつつ、一刻も早い事故終息とできるだけ早い時期の運転再開を期待するものである。
インターネット 「Market Hack」参照
「All About Business」引用
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