かねてより私は人と会ったときはその第一印象を重視する傾向があり、またそのことに対してこれまで常に関心を持ってきた。
昨年7月にはこのブログでもそれに関連する「見た目年令へのこだわり」という記事も書いた。
すでにシルバー層の真っ只中にある私であるが、そうした年令のせいか見た目から受ける第一印象に対する関心はますます強くなっている。
その一方「人は見かけで判断するな」という格言のように見た目(外見)だけではすべてが決まらないと言う説についてもそれはそれなりに同調できるところもある。
確かにそうしたこともあるかもしれない。
しかしそれはあくまで例外的なことであり、大局的見れば第一印象だけで判断してもそれほど大きく間違うことはないと私は確信している。
このことに関して最近面白い本を見つけた。
今年2月に発売されたばかりの新書で「4分5秒で話は決まる」というタイトルの山川碧子著、朝日新聞出版から出た本である。
この本の巻頭にある「はじめに」を読んで私は目次内容とともにそのインパクトの強さにすっかり魅了されてしまった。
この本で著者は「初めて会う人でも、最初の「5秒」で受ける印象とその後「4分間」の観察で完璧に人間像を掴むことが出来、その後ずっとその印象は変わることはない」ということを結論として強調している。
そしてその理由を著者自信の「イメージコンサルタント」という立場での経験を通じて分かりやすく説明している本なのである。
まず私はこの「イメージコンサルタント」という著者の職業にまず強い共感を感じた。
なぜかと言えば、日頃私が強く抱いている人の第一印象の大切さだが、そうしたことを人々に説いてその上指導までしていく職業というものが非常に大切なものであると思われるからである。
しかしこれまでの日本にはこうした職業は存在しない(もし存在していてもそれほど日の目を見てはいなかった)中で、この著者が非常な説得力のある言葉で私にそのことの「重要性」を説いてくれ、
それを再確認させてくれたからである。
人と人の世の中で私たちは人にふれあうことなく世の中を渡っていくことは出来ない。
そうした人との出会いの際、誰しもが相手に「よく思われたい」というのは常であり、また自然なことである。
その「よく思われたい」という願望をかなえさせるのが第一印象であり、それが「最初の5秒の見た目印象とその後の4分の観察」で決定されると著者は強い説得力をもって主張しているのである。
そして人の第一印象をよくするための「イメージコンサルタント」として社会に貢献しているのである。
是非多くの人に読んでもらいたい好著である。
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