生ビール一杯190円だが
盛り場を歩いていると、ふと見なれない看板が目にとまった。「原価酒場」と書いてある。
原価と酒場という少し妙な組み合わせに興味がわき、しばし立ち止まってその看板を見つめていた。
入口の近くには簡単なメニューがついた張り紙があり、それにはこう書いてあった。
「飲物や食べ物はすべて原価で提供いたします。ただし入場料として1000円いただきます」。
これを読んで、今度は少し疑問がわいた。飲み物や食べ物が安いのは良いのだが、入場料1000円というのはどうなのだろう?
これだと少しだけ飲んだり、食べたりする場合は高くつくではないだろうか。
例えば190円の生ビールを一杯と150円のアテを2品頼むと計490円になる。
この場合でも払うお金は合計1490円で、店には1000円も利益が出るではないか。
つまり利益率が70%近くにもなるのだ。これでは店が有利なだけで客は損するではないか。
こんなシステム大酒飲みの大食漢には良いかもしれないが、少し飲むだけの普通の人には馴染まないだろう。
最初はちょっと良いアイデアかとも思ったが、そう考えたとたんに魅力がなくなって、店の前を早々と立ち去った。
0 件のコメント:
コメントを投稿