"へりくだり症候群"?が日本中に蔓延
近頃何かのスポーツで優勝した選手などのインタビューの発言を聞いていると、そのことごとくの選手が、同じようなセリフで応えている。
その同じような応えとは、例えば「ファンの皆様の応援のおかげで優勝させていただきました」とか、あるいは、「まわりの皆様とかファンの力添えで勝たせていただきました」というふうにすべてが「~させていただく」語調であり、自分の力というものがまったく出てこないのである。
例えば「厳しい練習のおかげで優勝することができました」というふうに自分の力を前面に出して応えている選手は皆無なのである。
いったい日本人はどうしてこれほどへりくだって喋るようになったのであろうか。
ここまでくるともう謙虚とか、奥ゆかしいというより、何か自分に自信がないというか、人におもねてばかりいるというか、別の言い方をすればまるで「へりくだり症候群」とでもいう病気にでもかかってしまっているのではないかとさえ思えるのである。
これは何もスポーツ選手ばかりではない。芸能人しかり、政治家しかり、とにかく誰もが「~させていただく」というような、いわば受動態でばかりで応えていて、能動態で「~します」というふうに応えることがないのである。
これは聞いてておかしい、というより、それを通り越してばかばかしいというか、情けないというか、もうどうしようもないやりきれなささえ感じてくるのである。
皆さん、もういい加減に「~させていただく」というような表現はやめようではありませんか。
例外はあるにしても、普段の会話では普通に、「~します」「~しました」でいいのではないでしょうか。
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