結婚ブーム
最近のメディア報道によると、東日本大震災とそれに伴う大津波が発生した後、日本には「結婚ブーム」が沸き起こっているという。
婚約指輪や結婚指輪が良く売れ、結婚紹介所はかなりの賑わいを見せている。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
老舗百貨店・高島屋新宿店で広報を担当する吉岡さんは、英国営放送BBCの取材に対し、4月1日から19日までのデータを見ると、婚約指輪の売上は前年同期比40%、結婚指輪は25%、それぞれ増加していると話した。
また、結婚紹介所大手のオーネット(O-net)によると、4月以降、入会資料を請求する人は前年同期比15-20%増加、結婚が決まって退会する人も25%増えたという。
3月11日の東日本大震災は、恋人達のきずなを強め、結婚願望を高めたと、報道は分析している。
特に女性は、巨大地震や大津波という大災害によって、大地震と津波によって大きな恐れを実感したことで、災害が起きた時も、頼りになる人と一緒に乗り越えたいという思いが強まったようだ。(編集KM)
「人民日報日本語版」2011年4月25日
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離婚ブーム
大震災で試された夫婦の絆 急増する「地震離婚」
大きな災難に直面し、軽蔑に値するようなさまざまな振る舞いを夫に見せつけられたとき、妻は黙って口を閉ざしたままでいることはできない。
「夫妻はもとより同じ林の鳥なれば、大難の来たらん時はおのおの飛ぶ」という諺がある。
今の日本には、この言葉がぴったり当てはまる。
日本メディアの報道によると、今回の大震災で、多くの妻が、家族のことより我が身を守ることを優先させた夫に不満を持ったことで、離婚件数が急上昇しているという。未曾有の災害となった東日本大震災は、日本国民、特に若年世代の夫婦に極めて深い影響を及ぼした。
▽「地震離婚」なる語が定着
3カ月あまり前に発生した東日本大震災は、史上まれに見る大惨事をもたらした。このような超大型災害が互いの心を堅く結びつけ、離れ離れになっていた心が再び一つになるきっかけをもたらすケースが多い。
しかし、今回の震災後の日本では、事情がやや異なるようだ。
フジテレビの報道によると、震災後、日本人の離婚に関する相談件数は20-30%も大幅に増加した。しかも、相談者は若い夫婦が圧倒的に多く、主に妻が離婚を望むケースが多いという。
離婚原因のトップは、「地震発生時、夫が妻のことを省みず、自分だけ命からがら逃げたこと」だ。
また、朝日新聞社の週刊誌「AERA」最新号に掲載された調査では、「震災後、離婚について考えたことがある」と答えた妻は15%に達した。
「地震離婚」という言葉は一時、グーグル検索ワードランキングの上位に入った。
あるメディアの分析によると、夫婦仲がギクシャクした原因は主に、震災時の夫の振る舞いに失望した妻が夫を信じられなくなったことにある。
たとえば、宮城県石巻市に住む20歳過ぎの若い母親は、震災後子どもを連れて自宅を離れ、避難所に入った。
夫は単身で自分の実家に戻り、妻子の居る避難所で共に暮らすことを断固として拒否した。
また、ある被災者の女性は、5時間並んでようやくインスタントラーメン4個を買えたが、夫は妻が出かけている間に4個全部を食べてしまったという。
さらに酷いものになると、地震後最初に夫が電話をかけた相手は、自分や子どもではなく、「見知らぬ人」だったことが、
夫の携帯通話記録から判明した。調査によると、この「見知らぬ人」は愛人であることがほとんどだという。
▽結婚か離婚か 選択肢の両極化
震災後、離婚ブームが訪れたのと同時に、離婚とは正反対の傾向も現れたことはとても興味深い。
調査によると、震災後、日本の独身男女の多くは猛烈な不安感に襲われたため、結婚願望が大きく膨らみ、結婚によって心理的な落ち着きを得たいと望むようになった。これにより、震災後、結婚率も大幅に上昇した。
日本のメディアが専門家の見解として伝えたところによると、震災をきっかけとして、多くの女性が自分のライフスタイルの見直しを迫られた。
このうち多くの人は、災害時に男の人が家庭にいることでより大きな安心感や安全を得ることができるという理由から、結婚という道を選んだ。
結婚情報センター「ノッツエ」によると、3月の震災発生以来、同センターの女性会員は13%増えたという。また、結婚相談所最大手・オーネットの結婚成約率は、前年同期比20%増加した。(編集KM)
「人民日報日本語版」2011年6月23日
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