民間企業による公立図書館運営について最近流されたニュースだが
世間一般の捉え方は別にして、年間100日以上図書館を利用している私にとっては実に衝撃的なものである。
はっきり言ってこの案には反対である。
経費削減策の一環とされているようだが、節減できる経費はそれほど大きくはなさそうだし、そうしたいくばくかの節減のメリットより
民営化で新たに発生するデメリットの方がはるかに大きいと考えられるからである。
ではそのデメリットとはどのようなものなのか、個人的な意見だが下に挙げてみる。
・物品販売店が併設されるということで商品購入目的の来館者により利用層が変化し
図書館の雰囲気が変わる(悪化する)
図書館の雰囲気が変わる(悪化する)
・読書目的以外の来館者が増え、静寂性が保てなくなる
・物品売り場や喫茶室の設置などにより単なる商業施設と化し、図書館の本来の目的が
損なわれる
・予定されているTカードが本来の目的以外に使用され個人情報が漏洩する恐れがある
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細かい点ではまだ他にもあるのだが、大きな理由はこの4点である。
以下は民営化に関する最近の新聞記事ある。
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「TSUTAYA」、市立図書館運営へ 佐賀・武雄市で
佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は4日、音楽・映像ソフトのレンタル・販売を手がける「TSUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と、市立図書館の運営について提携に合意したと発表した。
年間34日ある休館日が年中無休になり、開館時間も8時間から12時間(午前9時~午後9時)に延びる、としている。
市によると、CCCが公立図書館の運営に乗り出すのは全国初。市民が現在持っている図書カードはTSUTAYAなどの提携店で使える「Tカード」に置き換わる。
図書館の本を借りれば、ポイントサービスが付く。
図書館の本を借りれば、ポイントサービスが付く。
館内にカフェを設け、雑誌が自由に読めるほか、収蔵物以外のDVD・CDを有料でレンタル出来るスペースを設ける。雑誌や文具も販売する。
朝日新聞 2012/5/6
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