2012年6月22日金曜日

問題は非正規労働者だけではない! ・ 周辺的正規社員 ”名ばかり社員”とは?

わが国の雇用 今日の現実
 わが国に非正規雇用労働者はこのところ年々増え続けており、2011にはついに過去最高35.2%を記録し、3人に1人超を占めるようになった。
 
 また、2008年版青少年白書では、10代後半の非正規雇率は約7割と報告している。
 
厚生労働省2010年版労働経済白書は非正規雇用増加の原因として「相対的に賃金の低い者を活用しようとする人件費コストの抑制志向が強かった」、

さらに「労働者派遣事業の規制緩和が、こうした傾向を後押しした面があったものと考えられる」と指摘している
 
 
 OECD経済協力開発機構)は日本における非正規雇用増加の原因が「非正規社員に比して正社員の解雇規制が強いこと」と「非正規雇用への社会保険非適用」にあると指摘。労働市場の二極化を是正するよう、たびたび勧告を行っている。

 だが問題はこれだけではない。それは全体の約65%を占める正規社員とされているものの中にも、正社員とは名ばかりで実際には非正規社員と変わらないような劣悪な待遇の者が多く含まれているということである。

 こうした社員は「周辺的正規労働者」と呼ばれ、正社員とは名ばかりで非正規社員とあまり変わらないような劣悪な待遇に甘んじているのである。

以下はそれについての解説である。


周辺的正規労働者とも呼ばれる「周辺的正社員」とは

周辺的正社員(名ばかり正社員)

 名ばかり正社員(なばかりせいしゃいん)とは、非正規雇用とあまり変わらない労働条件・環境で雇われた、正社員の事。別名「周辺的正社員」、なんちゃって正社員とも呼ばれる。

 賃金については低賃金であり、定期昇給やボーナスの両方かいずれかがなく、中には最低賃金以下となるケースもある。

 NPO「POSSE」の調べによると、60時間/週以上の労働時間の比率が「周辺的正社員」で38%、「中心的正社員」で26%なのに対し、月収20万円以下の比率では「周辺的正社員」で53%、「中心的正社員」で19%と、「周辺的正社員」の長時間労働、低賃金の傾向が表れている。

 ウィキペディアより

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