今どきこんなに値段の安い本があるのには驚きだ。476円+税、つまり定価500円なのである。
写真にあるようにごく普通の装丁のごく普通の厚みのある新刊書である。
文庫本でもよほど薄いものでない限りこんな値段はつかない。
普通の値段ならおそらく1200円〜1500円ぐらいであろう。
普通の値段ならおそらく1200円〜1500円ぐらいであろう。
それなのにこの値段というのは、いったいこれはどういう意味をもつのだろう?
価格面で奇をてらおうとする一つの企画なのだろうか。それとも「週刊文春」に一度載ったものの再掲載だからだろうか。
別に新発売の廉価本シリーズでもなさそうだし、なんだかよく意味が分からない。
まあ値段のことはこれぐらいにして肝心の中身ついて触れよう。
この本は26名の各界著名人によるエッセイ集である。
それらの作品の中には作家のものが多い。
いつも思うことだが作家のエッセイには、往々にして新鮮なボキャブラリーがふんだんに散りばめられているものが多く、文章がフレッシュなところが特にいい。
これも”言葉にことさら敏感”な作家ゆえである。
それに時々知らない言葉も出てきたりするので勉強になる。
この本も読みながら5回以上ネット検索で語句の意味を調べさせられ、それがいい刺激になった。
1冊の本でこれだけ検索を使う本も余りない。
もちろんそれだけでなく、心和ませる名エッセイもあって、タイトルにある「くつろぎの時間」も満喫できた。
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担当編集者から一言
いつの時代もほっとできる「くつろぎの時間」は誰にとってもかけがえのない大切なものだ。
「週刊文春」連載、JT提供のコラム『喫煙室』は、各界著名人がそれぞれの「くつろぎの時間」を
それぞれの思いを込めて綴ってくれたエッセイ集である。
1回が700字に満たない小コラムなのに、1965年スタート以来、根強いファンに支えられ今日
に至っている。今回はその21集目で2007年〜09年の2年分を再録している。
他の書評より
「喫煙室−くつろぎの時間−第22集」を読みました。
週刊文春に掲載されたエッセイをまとめたもので
JTがスポンサーになっているので、こういうタイトルに
なっているみたいです。
"くつろぎの時間"をテーマにしていて、煙草について
書いているひともいれば、くつろぎや癒しというような
テーマで書かれているエッセイもあります。
いちばん印象に残ったのは大林宣彦さんのエッセイ。
自分が教鞭をとっている大学の学生から影響を
受けて、近頃の若者はすごいなって感心している
お話でした。
お話でした。
最近の若者は・・・と始まったあとは悪い話が続きそう
ですが、大林監督はすごく誉めていて、読んでいて
爽やかでした。
あとは石川三千花さんの双子の子育ても楽しかったし
しまおまほさんの柔らかい文章にほんわかしました。
いろいろな人のいろいろな文章を読むのもたまには
いいですね。
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