「アラカン」って聞いたことありますか?
子どものころ「鞍馬天狗」というシリーズ物の映画をよく観た。
その映画の主演俳優の名前は嵐寛寿郎(あらしかんじゅろう)と言った。
その嵐寛寿郎の略称が嵐寛(アラカン)である。
アラカンは当時の子どもたちにとってはヒーローであり、頭巾をかぶり馬にまたがって颯爽と現れ、悪者をバタバタと倒す姿はすべての少年を魅了した。
まさに鞍馬天狗には今で言うスーパーマン並みのカッコ良さがあったのだ。
だから当時は「アラカンの鞍馬天狗みた?」などという風に、会話の中でごく普通に使われていた。
でも今ではもちろんこんな古い映画は上映されることもないし、アラカンの名前を知っている人は少ないはずだ。
少し前置きが長くなったが、いまその古いアラカンに代わって登場したのが新しい「アラカン」である。
タイトルにも書いたように、アラカンの前にアラサーとアラフォーがあるので、勘のいい人はすでに気づいたかもしれない。いや、そんなこと言うまでもなく、こんな言葉、多くの人はもうとっくに知っているかもしれないのだが。
そうです。アラカンとは60歳に近い人を指して言うのだそうです。
エッ、「どうして60歳に近い人をアラカンと言うのか」ですって?
それはつまり60歳は還暦。その還暦の還(カン)の字を採っているのです。
つまり「アラ還」となるのですね。
でもこれって面白いですね。
ちなみこれは今は病気で休養中の放送作家高田文夫氏とモノマネで有名な清水ミチコさんの対談集「ニセ夫婦漫才」を読んで知りました。
でも、知らなかったのは、ひょっとしてわたしだけなのかも?
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