何かの本に「あなたの体はあなたの食べたものでできている」と書いてあった。
もっともなことだが、あらためて聞くと少し妙な気もしないではない。
まあ発育盛りの子どもの頃なら、食べたものが直接体の成長に影響するだろうから、その重要性もよくわかる。
しかし、成長どころか縮小さえしかねない老年期には、そのことがどういう意味を持つのだろうか。考えていくと、こういうふうにに思いは及んでいく。
以前このブログで美食家と粗食家について書いたことがある。
鬼平犯科帳で有名な作家の池波正太郎さんは無類の美食家であったが、67歳という年齢で案外早死にしてしまった。
フランス料理がことさら好きで本場フランスで食べた料理のことなどもエッセイに詳しく書いている。
でもそんな氏が長生きしなかったのは美食が体によくなかったのかもしれない。そのときのブログにはそんなことも書いたと思う。
話は変わるが牛は草を食べることが多い。その草に栄養分が多いとは決して思えない。なのに牛肉はどうしてあれほどおいしいのだろうか。
ということは、肉の味は食べたものとはあまり関係なさそうだ。
とすれば、人間にとっても、高級な食べ物ばかり食べることが必ずしも体にいいことではないのではなかろうか。
こんなことをあれこれ考えてみたのだが、日ごろから決して美食家ではない私にはなんとなく気になる本日のテーマなのである。
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