ガンもそうだが、このところの新薬の出現により、難病に対する治療で劇的な効果が現れているケースが多いようだが、
認知症に関してもそうした話はチラホラ聞いていて、過去に比べると患者は減ってきているのではないかと思っていた。
だが今回の新聞報道によれば、そうした傾向にはなく、今でも増加を続けており、
しかもここへ来て患者数が一気に300万人まで急増したとは驚きだ。
さらにこの10年間だけで患者数が倍になったと聞けば、驚きはさらに大きくなる。
65歳以上の高齢者が人口に25%を越えるという超高齢化社会を迎えたわが国で、これだけの数の認知症患者がいるということは、何にも増して大きな問題なのではないのだろうか。
新たな対策が急務である。
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新薬の効果で減っているとばかり思っていた認知症が急増とは
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認知症高齢者は現時点で300万人を超え、2002年の149万人から、この10年間で倍増していることが、厚生労働省の推計で明らかになった。
65歳以上人口の10人に1人にあたり、従来の予測を大幅に上回る急増ぶり。厚労省は来年度から新たな認知症対策を始めるが、体制整備が急がれる。
調査は、02年段階の推計以来。今回は、10年時点での介護保険の要介護認定のデータから、日常生活で何らかの支援が必要な認知症高齢者数を推計した。
10年時点では、その数は280万人(65歳以上人口に占める割合=9・5%)。12年段階では、305万人に達しているとみられる。
将来推計では、15年は345万人(同10・2%)、25年は470万人(同12・8%)と見込んでいる。前回は、10年は208万人(同7・2%)、25年は323万人(同9・3%)だった。
前回の推計を大幅に上回った背景には、急速な高齢化に加え、認知症の啓発が進み、受診者が増えたことが大きいと見られる。社会の関心の高まりを受け、診断する医師も増えた。
(2012年8月24日 読売新聞)
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