今年の夏の高校野球は例年になく盛り上がりを見せている。
猛暑にもかかわらず甲子園球場は連日満員を繰り返しており、またテレビの前で声援を送る人の声にもいちだんと熱がこもっているようだ。
その原因はいろいろあるが、なんと言っても三振奪取の大記録を打ち立てた桐光学園の2年生エース松井投手の人気にあるのではないだろうか。
彼のことでは、いま日本中でその話題が盛り上がっており、恐らく、いまプロ野球「日本ハム」で大活躍している元早稲田実業の斉藤投手以来のことではないだろうか。
「ハンカチ王子」と呼ばれ日本中を騒がせた彼であったが、今回の松井投手に対するフィーバーぶりはおそらくあの時に匹敵するほどのものであるに違いない。
それになんの因縁か、この二人の投手、字こそ違うが名前は同じ「ゆうき」なのである。
さて、その松井投手であるが、昨日 準々決勝の試合でも、またもや15奪三振という4試合連続の快投を見せた。
だが惜しくも強豪「青森光星学院」の前に3対0のスコアで敗れ涙を飲んだ。
当の松井投手は試合終了のサイレンを聞くや否や涙を見せ始め、スタンドの応援団に挨拶する頃になるともうなりふり構わず号泣する姿を見せていた。
試合でも表情豊かな彼のこと、たぶん感情が激しく喜怒哀楽が表面に出るタイプなのであろう。
その彼の大泣きする姿を見て、もらい泣きした人はきっと多いに違いない。
でも、泣いたのはなにも彼だけではない。それまでの試合でも、負けて号泣する選手の姿は一試合に必ず一人はいたようで、もう何人もそういう姿を見てきた。
他のどんなスポーツの選手よりそうした姿をよく見かけるのは、やはり激しくて厳しい練習をへて、激戦を勝ち抜いて出場してきただけに、思い込みも大きく、それだけに試合に負けた悲しみはひとしおであるに違いない。
泣いて甲子園を去った2年生以下の選手の皆さん、来年また来て、今度は大いに笑ってください。
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