近年しばらく続いたのウォン安の恩恵もあって、サムスンや現代自動車などを中心に好調な業績を続けてきた韓国企業だが
ここへ来て急激にウォン高が進み始め、現在では日本円の100に対して1100まで高騰してきている。
長い間不調を続けている日本企業を尻目に、絶好調をつづけてきた韓国企業にもついに陰がさし始めた。
逆に日本は久しぶりに円高を脱出して、久しぶりの円安水準まで戻している。
さてこの円安ウォン高の中で、今後日韓企業の業績はどのように変化していくのだろうか.
以下はウォン高に苦しみ始めた韓国企業の様子を書いた聯合ニュースの記事である。
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急速な円安 対日輸出企業は「パニック」=韓国
【東京聯合ニュース】東京に進出している韓国のソフトウエア企業の支社長は11日、ウォンの対円相場が100=1200ウォン台前後で取引されているとのニュースに深いため息をついた。同企業は3カ月ごとに韓国の本社に送金している。金額は4億円程度だ。
昨年10月の対円相場、100円=1400ウォン台を維持していれば送金額は56億ウォン(約4億7300万円)となっただろうが、100円=1200ウォンとウォン高・円安が進んだため48億ウォンに減った。減少額は8億ウォンに上る。11日には100円=1100ウォン台となり、減少額は9億ウォンに膨らんだ。
IT企業よりも打撃を受けているのは製品の利幅が薄く、決済期間が短い食料品メーカーや化粧品メーカー。マッコリを輸出しているある企業の関係者は「為替レートが変わっても韓国からの仕入れ値を突然下げるわけにもいかず、日本での販売価格を引き上げることもできないため被害を被るしかない」と話している。
食料品を輸出する企業の場合、為替レート以外の影響も受けている。韓流ブームに乗り日本に進出した韓国の多くの食品会社は昨年、独島をめぐる対立により韓日関係が冷え込んだ影響で売り上げが減少した。辛うじて在庫を処分し、新たに商品を仕入れる時期にウォン高・円安が進み、二重の打撃を受けた。
韓国農林水産物流通公社(aT)東京支社のキム・ジンヨン支社長は「ダブルパンチの状況だ」と話している。過去3~4年の円高の時期に日本に進出した企業が感じる衝撃はより大きい。
一部ではウォンの対円相場が100円=1000ウォンを下回る場合は日本から撤収する企業もあると予想したり、2006年のように100円=700ウォン台までウォン高・円安が進む可能性も出てくるのではないかとの懸念の声もある。
また、一方では一喜一憂する必要はないとの主張もある。IT企業、アールサポート東京支社のアン・チョンホン支社長は「われわれは100円=700ウォンだった2006年に日本に支社を開設した。為替レートは上昇したり下落したりするので製品で勝負するしかない」と話す。
aTのキム支社長も「100円=1000ウォン~1200ウォン程度が適切だという企業もある。このような時こそ輸出企業は取引先と決済条件を調整しながら売り上げを伸ばす方法を模索すべきだ」と述べた。
聯合ニュース (朝鮮日報 2013/1/20)
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