昨年の会社関係のニュースでもっとも驚いたのはかつての日本企業の雄であった電機IT関連のパナソニック、ソニー、シャープなどが軒並みに巨額赤字を計上したことである。
この三社の赤字額を併せると実に1兆6千万円にも達するという恐ろしいほどの額になるのである。
こうした赤字の原因は主に米国のアップル社や韓国のサムスン、LG等に売り上げを奪われたことにある。
もっともアップルのスマートフォンは開発、発売はとも先発であり、負けたのはある程度仕方ないとしても、日本の電機企業よりかなり後発の韓国サムスンやLGに負けたことはなんとしても残念である。
それも少しの負けではなく大敗を喫したのである。
もちろんわが国で極端に円高が進んだことも大きなハンディになったのは間違いないが、ブームの携帯電話市場ででサムスンに大きく後れをとったことは致命的であった。
去年は電機企業の赤字ばかりが目立ったが、大幅赤字の企業は何も電機に限ったことではない。
原発の停止やそれに伴う火力発電に必要なLNG価格の大幅アップのあおりを食って電力各社も大きな損失を出してしまった。
東京電力に端を発して関西電力も本年度より赤字解消のため値上げを発表している。九州電力などもいずれ値上げに踏み切ると予想されている。
さてこうした企業を取り巻く厳しい条件の中で、新しく発足した安倍内閣は景気回復のために新しい経済政策に取り組むことを発表している。
こうした政策が効を奏して、2013年度はこうした赤字企業を減らすことができるのだろうか。
下は2012年3月期決算において純損益が400億円以上の赤字を計上した上場企業の一覧である。
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