わが国の大学教授にとって大試練がやってきた ・ もはや能力の低い者が生き残れる時代ではない!
先日(4月20日)に続いて今回も大学教授がテーマである。
いまわが国では、18歳人口が大幅な減少を続けている。これで最も大きく影響を受けているのは、いうまでもなく大学である。
すでに周知の事実ではあるが、いまわが国の大学では定員数と入学希望者の数がほぼ同数になっている。つまり大学全入時代を迎えたのである。
もちろんこれは入学生徒減少に原因ががあるのだが、別の角度から考えると、生徒数減少もさることながら、もともとわが国には大学の数が多すぎるということのほうに大きな原因があるのではないだろうか。
大学の数が多過ぎるということは、当然そこに従事している大学教授も多すぎるということになる。
それゆえに今その淘汰が始まっているのである。
本書では、こうした現状にあるこれからの大学教授に焦点を当て、その質や適性などについて鋭く問い質している。
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「こんな大学教授はいりません」の内容
かつて「大学教授になる方法」という著作で、「偏差値50でも大学教授になれる」と喝破した著者が、氷河期に入った大学の経営と大学教授のあり方を説いた大学改革論。
いまや全国の大学の教員数は常勤だけでも20万人を数え、高校教員の数に迫り、もはやエリートではなく大衆だと指摘している。
大学氷河期は「愚者の楽園」からおさらばする好機なのだという。
タレント教授や、官・民・マスコミからの転出組、留学組、女性など現在の大学教授の実態を紹介しながら、教授・大学システムのリフォームのポイントを具体的にあげていってる。
ネットの書評より
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目次
・大学教授「大失業」時代の到来か?−大学「生き残り策」はあるか・『大学教授になる方法』でいわなかったこと−タレント教授の「効力」
・ポスト・ジャーナリストが使いものにならない理由
・それでもなお、外部からの参入は大歓迎・こんな大学教授はごめんです−教育者として必要なもの
・無能な教師を取らない方法・競争で充実か、無競争で衰退か−大学教授の無教養を、まずなおそう
・大学教師の質の向上を図るために、自由競争原理の教育システムの導入を
・大学難問題アラカルト・大学教授に冬来たるか?
著者プロフィール鷲田 小彌太(ワシダ コヤタ)
哲学者、評論家。哲学書、人生論、読書論など著書多数。ベストセラーになった『大学教授になる方法』は、シリーズ的に増殖し、PHP文庫ほかで刊行されている。本書はシリーズの決定版。著書に『鷲田小彌太《人間哲学》コレクション』『イラスト・哲学「仮想(ヴァーチャル)」大討論会』(彩流社)、『鷲田小彌太書評集成�〜�』(言視舎、�まで既刊)ほか多数。
上記内容は本書刊行時のものです。
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