2011年2月28日月曜日

多すぎるオレンジの種類・交配による品種改良はいつまで続くのか

「でこポン」1個 いくら?

多分ご存知の方は多いと思いますが右の写真のオレンジの名前は「でこポン」といいます。

なぜこの果物を引き合いに出したかというと、オレンジにしては価格が飛びぬけて高いからです。

さて皆さん、このオレンジの最高級なもので1個幾らぐらいだと思いますか?

300円ですか?それとも500円ぐらい?

いいえ、どちらもはずれです。

高級フルーツで有名な「S」という店ではこの「でこポン」1個が驚くかな1260円もするのです。(値段はインターネット「アズマム日誌」より)

これではもうオレンジの値段とは言えません。

大きさから考えるとあの高級果実である「メロン」さえも凌ぐほどではありませんか。

まあこれは「最高級品」ということで特別高い値段なんでしょうが、普通品でも500円ぐらいするといいますからオレンジにしてはいかにも高い値段ではないでしょうか。

こんな高いオレンジをいったい誰が買うのでしょうか。

上質でおいしい輸入物の「サンキストオレンジ」でさえ1個100円前後で買えるというのに・・・。

ではなぜ普通の人では手が届かないようなこんなに高い値段になってしまったのでしょうか。

それは交配による品種改良を進めた結果です。

それに沢山のお金と労力がかかったからです。

タイトルの下の写真はいま国内で販売されてみかんの種類ですが、なんとたくさんあることでしょうか。

この種類、国内の最も大きな生産地愛媛県だけでも10種を越えているといいます。

次に並べるのがそれらの名前です。

ポンカン
八朔(はっさく)
せとか
みかん
ネーブル
サンフルーツ
はるみ
マリヒメ
甘夏(あまなつ)
はるか
甘平(かんぺい)

その数じつに11種類。

愛媛県だけでこれだけですから驚くではないですか。

これを全国にして数えたらどれだけになるのか見当もつきません。

果たしてこれだけ多くのオレンジの種類は必要なのでしょうか。

種類が増えて全体の価格が下がっていくならまだしも、先ほどの「でこポン」のように価格高騰を招くだけなら、はっきり言ってまったく必要ないと思います。

今は円高で美味しい輸入フルーツが安く手に入る時代です。

そんな時代に1個500円以上もするような、国産オレンジを店頭に並べること自体がまったくナンセンスなことです。

国内ミカン生産地の品種改良に対する方向転換を望むばかりです。

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