最近通勤電車の中で本を読む人がめっきり減っている。
本ばかりではなく新聞を読む人もあまり見かけない。
私は姫路、神戸間往復1時間20分を通勤電車内で過ごしているが、これを読書に当てるとかなりのページ数を読み進むことができる。
行動が制約されている車内での時間の活用法としては読書が最適だとずっと思っている。
それなのに最近本を読む人の姿をあまり見無くなったのは何故だろう。
紙の本でなく「iphone」などに搭載されている電子書籍に切り替えたのであろうか。
本は読んでいなくても携帯電話を眺めている人はやたらと多くなっている。
そうした人の中には新しく組み込まれた「電子書籍」を読んでいる人も多くなっているのだろうか。
それとも新聞などをネットのサイトで読んでいるのであろうか。
以前だと車内の網棚をぐるっと見渡せば必ずどこかに読み捨てられた新聞とか週刊誌が乗せてあったのだが、最近はそうしたものすら目にすることもなくなった。
要するに人々はもはや紙の活字媒体を利用しなくなっていきつつあるのだろうか。
「電子書籍」に切り替えた人がいるのは確かだろうが、でも総体的にはやはり読書人口そのものが減っているのもまた確かなようである。
それは書籍業界の売上高の推移からも、本屋の数の減少からもはっきり伺える。
だがズバリ言って読書量減少というのは国にとっては大きなマイナスである。
今というよりむしろ将来の日本にとってのマイナスなのである。
最近いい作品を矢継ぎ早に出している人気作家「浅田次郎氏」も言っている。
「学校へ行けなくても大丈夫。本さえ読めば学問はじゅうぶん身につけることができる。本読みこそが勉学の基本であるのだから」
まさにその通りで、本を読むということそれ自体が何らかの学習につながっているのである。
したがって本を読まないということは大切な学習の機会を失っているとも言えるのである。
私は去年6月のブログに「読書を趣味と言っていいのだろうか」というタイトルのブログでこう書いている。
「本は趣味としてとらえるより学習としてとらえたほうがいい。
なぜならば趣味というジャンルに読書をおくと、気が向けばやりそうでなければやらなくてもいいというような安易な気持が生まれ、結果的には読書離れにつながると思うからである。
したがって読書は趣味ではなく学習としてとらえ、好き嫌いではなく必ず取り組まなければいけない必須なこととした方が、結果として読書習慣が身につき、また本を読む力もつくのである」
このようなことをその時のブログに書いたのである。
この考えは今もまったく変わっていない。
さて下に載せてあるのは韓国の新聞「朝鮮日報」に取り上げられた「世界の読書量ランキング」である。
ただしその「信憑性」については素直に言って少なからず疑問がある。
理由は日本が「ワースト2」になっていることに対する反感もあるが、1位になっているインドを含めて「識字率の低い国」が上位に来ていることがどうも解せないのである。
それにランキング下位にある日本、アメリカ、イギリスなどは他の国と比べて圧倒的に本の出版点数が多いのである。
にもかかわらずどうしてこれら3国がこんなに下位にくるのであろうか。
まあその辺はどうか割り引いて考えていただき、このデータの真偽はともかく、日本人の読書量を考える際の皆さんの判断材料の付随的な参考資料として欲しい。
読書量国際比較
順位 国名 時間
1 インド 10.7
2 タイ 9.4
3 中国 8.0
4 フィリピン 7.6
5 エジプト 7.5
6 チェコ 7.4
7 ロシア 7.1
8 スウェーデン 6,9
8 フランス 6,9
10 ハンガリー 6.8
10 サウジアラビア 6.8
12 香港 6.7
13 ポーランド(世界平均) 6.5
14 ベネズエラ 6.4
15 南アフリカ 6.3
15 オーストラリア 6.3
17 インドネシア 6.0
18 アルゼンチン 5.9
19 トルコ 5.9
20 スペイン 5.8
20 カナダ 5.8
22 ドイツ 5.7
22 アメリカ 5.7
24 イタリア 5.6
25 メキシコ 5.5
26 イギリス 5.3
27 ブラジル 5.2
28 台湾 5.0
29 日本 4.1
30 韓国 3.1
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