国内では依然として評価の低い野田首相であるが、国際的に見ても他の国の首脳に比べると人気は芳しくないようだ。
そのことが最近のオバマ大統領のインタビューにも現れていた。
しかし、オバマ大統領としたことが、インド、トルコ、韓国などの首脳の名前は挙げても、歴代の大統領が盟友としてきた日本の首相の名前を挙げなかったのはいったいはどうしたことなのだろうか。
人民日報ならずとも、日本国民としては大いに考えさせられるところである。
以下は人民日報日本語版の記事である。
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親友として挙げた各国首脳の中で野田首相の名前だけがなかった
オバマ米大統領は先日のインタビューで、「親友」として各国首脳を列挙したが、野田佳彦首相の名は挙げなかった。
日本メディアは、「米日同盟」を重視しながらもオバマ大統領の中で野田首相の「存在感が薄い」ことが示されたとしている。
野田首相がオバマ大統領の「親友」になれないのはなぜか?まず、米国から見ると日本の首相は、誰がなっても代わる代わる座に着く「臨時」の人物に過ぎない。
次に、野田内閣の「言行不一致」にも咎がある。最後に、野田内閣が「評価」されないのは、結局は日本経済の低迷とも関係がある。「日本新華僑報」が伝えた。
街頭で日本人に「日本と最も関係が緊密な国はどこか」と質問すれば、10人中7人が「米国」と答えるだろう。
そう。「戦後」日本は米国など西側諸国の支援の下で急速に貧困を脱し、経済成長を遂げたのだ。
東日本大震災後、米国は空母と海兵隊を派遣して迅速な救援活動を行った。
「トモダチ作戦」で米兵が見せた献身的精神は、日本人の8割以上に好感をもって受け止められた。
半世紀余りの「日米同盟」によって、日本は米国の東アジアにおける最も堅固な橋頭堡となった。
だが最近、日本人をやや落ち込ませるニュースがあった。オバマ米大統領は先日のインタビューでドイツのメルケル首相、英国のキャメロン首相、インドのシン首相、トルコのエルドアン首相、韓国の李明博大統領を「親友」として列挙したが、日本の野田佳彦首相の名前だけ挙げなかった。
無意識とは考えられない。これに先立ち「米国と日本、韓国との関係は強化された」と強調していたからだ。日本メディアは、「米日同盟」を重視しながらもオバマ大統領の中で野田首相の「存在感が薄い」ことが示されたとしている。
では、オバマ大統領との間に良好な信頼関係があると自分では思っている野田首相が、その「親友」になれないのはなぜか?
まずこの問題は、別の米政府高官の言葉から読み解くことができる。
オバマ大統領のインタビューと同じ日、キャンベル国務次官補(東アジア担当)は講演で「日本では民主党政権発足以来、すでに首相が3人目だ」「外務大臣にいたっては、何人代わったのか私にもわからない」と不満を述べ、日本の政権に「ある程度の連続性」を求めた。
人民日報日本語版 2012/2/1
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