沈滞ムードの産業界に活! わが国待望の国産小型ジェット機の引き渡し、いよいよ来年に
待望の国産ジェット機として期待されている"ホンダジェット"だが、関連会社が開発しているエンジンの認定作業が遅れた原因で、顧客への引き渡し時期が、
当初予定の2012年後半から、13年後半へと約1年遅れることになったが、引渡し時期が迫るにつれて同機への期待はますます高まっている。
さてこの飛行機、標準仕様で365万ドル(4億3800万円)と、VLJ(ベリーライトジェット=超小型ビジネスジェット)としては最高価格帯に属し、
たとえば低価格で知られるアメリカのベンチャー企業エクリプス・エビエーション社が開発した6人乗りの双発ジェット機双発ビジネスジェット、エクリプス『500(「エクリプス500」は130万ドル(1億円ちょっと)に比べて3倍近い価格となっている。
にもかかわらずホンダジェットが高い評価を受けているポイントは、同クラスの機体に比べて3割向上しているという燃費、エンジン搭載法の工夫による機内騒音の低さと室内空間の広さ、低排出ガスなどである。
アメリカの自動車業界ではトヨタ『プリウス』、ホンダ『シビックハイブリッド』などのハイブリッド車が大人気だが、ハイブリッド車の持つ"低燃費、低排出ガス、低騒音"といった特性は空に上がっても付加価値として認められることを見せつけた格好だ。
ホンダジェットの公称スペックは以下の通り
・全長12.5×全幅12.2×全高4.1m
・最大離陸重量4173kg
・最大巡航速度420kt/h(778km/h)
・最大巡航高度4万1000ft(1万2500m)
・航続距離1100nm(2037km)
・標準定員6名(操縦者2+乗客4または操縦者1+乗客5)
このほか性能で際立っているのはリッター3km近い燃費と最大巡航速度。とくに速度はサイテーション『マスタング』(630km/h)、エクリプス500(695km/h)、エンブラエル『フェノン100』(704km/h)など、同クラスの競合モデルに対して格段に優速で、商用旅客機のボーイング『737』に近い。
「HondaJet」が最高速度787kmを記録
本田技研工業(ホンダ)は2011年3月30日、米国の航空機事業子会社のホンダ エアクラフト
カンパニーの小型ビジネスジェット機「HondaJet」量産型初号機が、目標性能値である最高速度420ノット(時速約778km)を上回る数値となる425ノット(時速787km)を記録したと発表した。
「HondaJet」は現在、米国航空宇宙局(FAA)の型式認定取得に向けて飛行試験が行われているが、3月11日に実施された飛行試験において、高度3万フィート(約9,144メートル)で最高速度425ノット、高度3万フィート以上では最高マッハ数0.72を記録したとされる。
今後は量産型3号機、4号機にてシステム試験や航空電子機器試験などが実施され、2012年前半には生産が開始される見通し。
顧客への機体引き渡しは当初の予定より若干遅れて2013年後半になる予定。
参考資料「ウィキペディア」他ネット情報
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