「あまりに値上がりしてしまったので、タチウオの代わりにサバ2匹を買うようになった」
ソウル市内に住む主婦キム・ジヨンさん(35)は、最近買い物に行っても、韓国の食卓ではおなじみのタチウオを買わないようにしている。
2週間に1回、大型スーパーで買い物をする主婦イ・ヒョジョンさん(30)も「数点ほど買っただけで10万ウォン(約7300円)を超える。4歳の娘はミカンが好物だが、今冬はあまりに高くて手が出なかった」と話した。
庶民の食卓に欠かせない食料品の価格が、1年前に比べ8.7%も上昇していることが分かった。
本紙が大型スーパーのイーマート、ホームプラス、ロッテマートで穀物類(コメ・麦)、肉類(牛肉、豚肉、鶏肉、鶏卵)、水産物(タチウオ、サバ、イシモチ、アサリなど)、野菜類(白菜、大根、キュウリ、タマネギ、エゴマの葉など)をはじめとする30品目の小売価格を1年前と比較した結果だ。
消費者が体感する物価は、政府が発表した消費者物価上昇率(4.0%)の2倍を超えていることになる。
30品目のうち、昨年に比べ値上がりしたのは20品目、値下がりしたのは10品目だった。穀物類、カタクチイワシを除く水産物が値上がりした一方、肉類は全般的に値下がりした。
2月末現在で、消費者が大型スーパーでコメ(20キロ)、鶏肉(1キロ)、タチウオ300グラム(1匹)、白菜1個、大根1本、サツマイモ100グラム、キュウリ1本、ミカン4キロの8品目を購入した際の代金は、約8万7000ウォン(約6320円)だ。
昨年2月には6万8000ウォン(約4940円)で同じ品物を購入することができた。1年前に比べ2万ウォン(約1450円)も値上がりしたことになる。
特にキュウリは104%値上がりした。先月29日現在で、冬に栽培される品種のキュウリの平均価格は1本1783ウォン(約130円)。
昨年2月の価格は873ウォン(約63円)だった。キュウリは今冬の不作に加え、2月初めの寒波で燃料費など生産コストがかさみ、大幅に値上がりした。
陳仲彦(チン・ジュンオン)記者 , 金真(キム・ジン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2012/3/3
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