このところ韓国の大学では日本語の講座を受講したいと相談に来る学生が目に見えて減り、幾つかの講座は閉講寸前だという。
ここ数年、韓国の外国語スクールや大学などで学生の「日本語離れ」が進んでいる。
ソウル市内の大手スクールでは日本語講座の受講生が15−20%減るなど、英語や中国語といったほかの外国語に押されている状況だ。
特に、昨年3月の東日本巨大地震と福島第1原子力発電所の事故が、こうした傾向にさらに拍車を掛けた。
ソウル市鍾路区のパゴダ外国語学院では、2007年から日本語講座の受講生が減少を続けている。
同学院の関係者は「韓流ブームで多くの日本人が韓国を訪れた03−06年には受講生が増えたが、07年以降は減り続けている」と話した。
他の外国語スクールも状況は同じだ。鍾路留学院・日本留学相談センターの課長は「4−5年前までは、日本語講座の受講生が教室を埋め尽くしていたが、今は1クラス3−4人ほどだ。
留学相談に来る学生も減り続けており、コンサルティングを続けていくべきかどうか疑問だ」と語った。
日本語能力試験(JLPT)を主管する日本国際交流基金によると、JLPTの受験者は09年には約16万9000人に達したが、10年は13万413人、11年は約11万人(推定)と減少を続けている。
大学の入試や講座を見ても、日本語への関心の低下がうかがえる。
第2外国語の履修を卒業の条件にしている高麗大は、日本語科目の受講生が04年の1090人から減少を続け、昨年には580人となった。
8年間で半数近くに減ったことになる。高麗大日語日文学科の金采洙(キム・チェス)教授は「中国が台頭し、日本が停滞している中、日本語への関心が低くなっているようだ」と話している。
クァク・レゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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