2012年3月14日水曜日

マラソン選手には走る訓練と同時に”ドリンクを取る訓練”が大切だ


ロンドンオリンピック出場男女6名のマラソン選手が決定した。いずれも最近の国内大会で好成績を収めた選手たちである。

この朗報の反面、残念なのは先月と今月はじめに行われたオリンピック男子代表選手選定のための二つのマラソンビッグレースで、

本命とみなされていた2名の選手が大方の予想を裏切っていずれも敗退してしまったことである。それも惨敗と言っていい負け方であった。


その二人とは2月に東京マラソンに出場した、公務員ランナーとして注目を浴びていた川内選手と、もう一人は今月初頭の琵琶湖マラソンした出場の堀端選手である。

いずれも大会前には優勝候補として大きく注目されていた選手である。

だが二人とも今回の惨敗によりオリンピックの夢は断たれてしまった。(堀端選手は補欠としてまだ一縷の望みをつないでいるが)

いったい彼らに何が起こったのであろうか。

その原因は非常にはっきりしている。

二人ともレースに大事なドリンク取りそこね、給水に失敗し、それが走る調子を狂わせてしまったのである。

彼ら二人は自分の用意したスペシャルドリンクを取ることができなかったのである。

一言でドリンクを取るというが、50人ぐらいもの集団の中で、時速20キロ以上のスピードで走る最中に小さいテーブルに並べられた多くの容器から自分の物を見つけてすばやく掴み取ることはそれほど容易なことではないだろう。

したがってそれには普段からの訓練がいるのではないだろうか。

走る訓練と併せて、走行中にうまくドリンクを取る訓練が必要なのだ。

2人の有力選手が連続して失敗したということは、その訓練がうまくできていなかったのではなかろうか。はたしてこうした訓練は実際にやられているのだろうか。

走る訓練ばかりが優先して、なおざりにされていたのではないのだろうか。

二人も連続して失敗したのを目の当たりにすれば、ついそうも考えてみたくなる。

今後はドリンク取りのための専属トレーナーでもついて、走る訓練の合間にそうしたトレーニングも採り入れなければ、また同じ失敗を繰り返さないとも限らない。

それにしてもドリンク取りの失敗で、一生に一度あるかないかのオリンピック出場の夢が破られたことはいかにも残念なことであり、悔やんでも悔やみきれないのではないだろうか。

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