ワンクリック詐欺の件数推移 |
今では消費者庁とかも出来ていて、個人の商取引における苦情処理などにおいては
一昔前と比べて格段の進歩が見え、消費者にとっては何かと安心できる時代になってきた。
ところがこれはあくまで従来型のトラブル処理に対してだけのことで、
決してそうとば言えないのがネットを介在した商取引である。
いま、まるで雨後のタケノコのごとく、日夜を問わずすごい勢いで増殖を続けるインターネットの世界では、これを通しての商取引もまた大変なスピードで増え続けている。
したがって以前のような、ネットサイトなどとは関係のない一般の商取引に対しては、なんとかついていけていた消費者トラブル担当の所轄官庁も、ネットを使った商取引には、はっきりいったまったくついていけない状態なのである。
これを努力不足といってしまえばそれまでだが、増加のスピードがあまりにも速く、追いつくことができないのである。
今回新聞報道された「アダルトサイト相談が第一位」というのも、もちろんネットを通した商取引の一つであるが、こうした業者の数たるや、実に膨大なもので、しかもネットサイトという、いわば根無し草のような存在ゆえに、その実態をつかむことさえ困難なのである。
いわゆる”性を扱う商品”というものは、人間の本質的欲求に根ざしているだけに、いつの時代もそのニーズにおいては決して絶えることのない根強いものを持っている。
したがってアダルトサイトに対しては、サイトの掲載そのものを禁止するなどして、根元から規制をかけない限り、いわゆる”ワンクリック詐欺”と呼ばれるようなこのl分野の犯罪は今後ますます増えていくことだろう。
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全国の消費生活センターに2011年度に寄せられた相談は約88万件あり、うちアダルトサイトに関する相談は9万5545件で商品・サービス別で初めて1位になった。
国民生活センターによると、アダルトサイトに関する相談は集計を始めた09年度から年々増加。09、10年度に相談の1位だった「サラ金・フリーローン」を上回った。
2012/9/12 朝日新聞
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