高齢化社会の今、”老人と性”という問題が雑誌の記事などでもしばしば採り上げられているようだが、9月3日の朝鮮日報日本語版に載っていた、ソウルの高齢者男性たちの性生活事情に関する記事にはいささか驚かされた。
しかし本当だろうか、この記事に登場するのは70代後半から80代の老人ばかりなのだが、そうした人たちが今でも活発に性交渉を求めて行動しているというのだ。
書かれている内容もかなり過激で、はたしてこのまま信じていいのだろうか、という面もあるのだが。
では、韓国を上回る高齢社会の日本の老人はどうなのだろうか。多分ここまで積極的ではないと思うのだが。
それにしてももしこれが事実としたら、韓国高齢者社会の驚くべき実態のレポートということになる。
まずは下にあるその記事を読んでいただきたい。
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「偽バイアグラ」飲んで格安買春、高齢者の性の実態・隠された「老人たちの性」…高齢者が集まる宗廟公園と永登浦を取材
1日午後、一人の高齢者がソウル市鍾路区にあるモーテルに向かっている。
ソウル市鍾路区にある宗廟公園の男性トイレには、バイアグラを販売するという内容のチラシが貼られている。
高齢者たちの性行為は極めて自然な現象だ。しかし、度を過ぎた性的欲求は逸脱行為につながりやすく、性犯罪に発展しかねない。
高齢者たちが常日ごろからコミュニティーを形成しているソウル市の宗廟公園と永登浦一帯で、一部の高齢者たちが性欲を存分に発散させている。その現場を取材した。
「そのバイアグラは3錠で5000ウォン(約350円)。どこでも手に入る」
8月1日午後1時、ソウル市の宗廟公園で出会ったキムさん(82)は「年寄りの中で“薬”を飲まないヤツなんていないだろう。
金のあるヤツは本物(バイアグラ)を飲んで、ないヤツは偽物で我慢する」と話す。
全国で最も多くの高齢者が集まるといわれている宗廟公園。同公園の公衆トイレには、便器に「バイアグラ、シアリス、女性興奮剤」といった宣伝文句と電話番号が書かれた名刺タイプの小さなカードが無数に貼り付けられていた。
「偽物のバイアグラでもいったん飲んでみる」
高齢者が集まる鐘路や永登浦では、いつでもどこでも「偽物」のバイアグラが手に入る。
宗廟公園で出会ったキムさん(82)は「金さえあれば、(偽物の)バイアグラを買うのは店でガムを買うより簡単だ」と笑う。
ヤンさん(78)は「(偽物の)バイアグラを6錠1万ウォン(約700円)で売っている。道路のこちら側では午後1時から5時までバイクが行ったり来たりしている。
年寄りはたいていそこで買う。本物か偽物かは分からない。ひとまず飲んでみるわけだ」という。キムさん(80)は「鐘路3街の地下道の入り口に、痩せた年寄りが一人で座っている。
その老人はバイアグラを売るので有名だ」と言った。また、「実は偽物でよければ、ソウル駅や竜山駅、東大門駅、鐘路3街駅などどこでも手に入る。中でも鐘路3街の地下道の老人は安く売ることで有名だ」と話した。
現金の持ち合わせがない高齢者でも、偽物のバイアグラなら難なく手に入れることができる。
高齢者を相手に売春して金を稼ぐ「おばさん」が、ヨーグルトと共に、偽物のバイアグラを「顧客を獲得する手段」として配っているためだ。
宗廟公園の周辺で主に高齢者を対象に運営しているモーテルや旅館の客引きは、夕方になると路地に出てきてチラシを配り、高齢者に偽物のバイアグラを1錠ずつ握らせる。
チョンさん(82)は「自分の旅館に泊まっていくようにと、薬(偽物のバイアグラ)までくれる。本当にいい世の中になったもんだ…」とつぶやいた。
ソク・ナムジュン記者
朝鮮日報日本語版 2012/9/3
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