2012年9月12日水曜日

パナソニックは大丈夫なのだろうか ・ 一気に2段階も下がったムーディーズによる格付け


これは大変なことである

格付け会社ムー ディーズは10日、パナソニックの格付けをA2(シングルA相当)から、「Baa1(トリプルBプラス相当)」にまで一気に2段階も引き下げた。


あのパナソニックにこんなことがあっていいのだろうか。当然のこととはいえ、過去ムーディーズの格付けでパナソニックが「Baa」という低い格付けになるのは初めてのことである。


長い間”IT・弱電の雄”として世界に名を馳せてきた日本のリーディングカンパニーにとって、これはいかにも屈辱的なことである。



このところずっとテレビや大型パネルの苦戦を続けており、今年3月期に過去最大の連結最終赤字を計上し、純有利子負債も昨年末で9500億円超まで増加した。


今回の企業の格付けが引き下げられることによって社債を発行する際の金利などが上がるなど、今後負のスパイラルに落ち込む可能性も十分ある。


いま、パナソニックに限らず、シャープ、ソニー、NECと今までにかつてないほどの苦境に立たされているわが国電機メーカーの各社であるが、

大企業の場合、業績が落ち込んだときは立て直すことが非常に困難で、トップにとって経営の舵取りはますます難しくなってくる。


この厳しい局面を何とか持ちこたえて、再び日本の弱電・IT関連会社の上昇を願うばかりである。





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