国産ジェット旅客機 MRJ
MRJとは日本製の小型旅客機「三菱リージョナルジェット」の略称。
2008年、全日空からの受注を受け、三菱航空機株式会社が中心となり開発、製造している。
第二次大戦後初めて日本メーカーが開発した旅客機「YS-11」に次ぐものであり、初の国産ジェット機。
「環境適応型高性能小型航空機」として、噴射式のターボファンエンジンを搭載、機体の軽量化、空気抵抗を減らすなど、燃費効率においても従来型より格段の向上を実現した。
12年7月、米航空持ち株会社スカイウェストより同機100機を受注することが発表され、累計発注数は230機となった。試験機の初飛行は13年10月~12月の予定。
環境に適応した高性能機・MRJ
では、三菱MRJとはどんな航空機だろうか。
基本的には乗客90人乗りのMRJ90と70人乗りのMRJ70の2種類から成る双発のリージョナル・ジェット旅客機だが、それぞれ航続距離に応じて、STD、ER、LRと呼ぶ3種類の派生型が想定されている。
MRJ90とMRJ70の構造上の違いは胴体の長さで、35.8mと32.8mになる。ただし主翼、尾翼、エンジン、その他の装備品などは共通で、運航や整備に関しても共通性が高い。
MRJの最大の特徴はエンジンにある。
経済産業省がかねて提唱してきた「環境適応型」の高性能機という概念に沿った新しい「ギアード・ターボファン」(GTF : Geared Turbofan)で、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)社が開発する。
構造上はエンジン前面のファンと後部の低圧タービンの間に減速ギアを組みこむ。
これによってタービンとコンプレッサーの回転速度を上げる一方、前面ファンの方は減速ギアを介して速度を落とすことができるので、最大の効率が得られる。
そのため燃費と騒音が下がり、従来のターボファン・エンジンから一段と進化したものになる。
競合機に対して燃費が2~3割減となり、したがってCO2やNOX(窒素酸化物)の排出も少なく、騒音は半分を目標としている。
ウィキペディア、その他より
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国産ジェット旅客機MRJ、受注好調 ・ 目標「20年1500機」
三菱航空機が開発を進める初の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の受注が好調だ。主力市場である米国で原油価格が高騰。
燃費性能のよさがにわかに注目され、累計で230機を受注した。
ただ、設計の遅れなどから初飛行は当初より1年半遅れ。「離陸」の遅れはこれ以上は許されない。
2012/10/9 朝日新聞
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