歩道2kmの間に公衆電話ボックスが一つしかない
私が毎朝ウォーキングで歩いているのはこの街でもっとも広い大通りの歩道である。
歩道とはいえ道幅が7メートルもあり、車道側と中央に並木が2列も並んでいる。さらにセンターには白線が引かれて歩行者と自転車用に通行帯が分離されている。
こんなに広くて整備の行き届いた立派な歩道は大都会といえどもそうざらにはないだろう。
この歩道を毎日通っていて最近気がついたことが二つある。
もっともそのうち一つについてはかなり前から気づいていたことであり、それは以前はたくさんあった公衆電話ボックスが撤去されてしまって今ではほとんど姿を消してしまっていることである。
私が歩くのは片道2km、往復4kmだが、行きは右側の歩道、帰りが左の歩道と決めて歩いている。したがって片側だけの観察でなく両側の歩道を見てのことである。
この2kmの行程で、公衆電話は左側歩道に一つあるだけである。確か半年ぐらい前は二つあったはずだが、いつの間にかそのうちの一つが撤去されているのである。
これが田舎の道路だと別に珍しいことではないだろうが、私が歩いているのは道幅が50メートルのこの街でもっとも広い大通りなのである。
しかも歩いている部分も駅前から始まる市街地に最も近い位置なのである。
そんな町の中心部でしかも2kmと長い距離の間に公衆電話ボックスがわずか1台しかないとは、いかに携帯電話が普及した時代だとはいえ驚きではないか。
以前だと公衆電話ボックスは歩道には欠かせないものとして、その風景にもぴったりマッチしていたものだが。
メインストリートの歩道でさえゴミ箱が見つからない
さて、もうひとつのなくなったものだが、それはゴミ箱である。
いったいいつごろから歩道のゴミ箱が消え始めたのだろうか。
確か10年ほど前までは街のメインストリートともなると100メートルぐらいの間隔でゴミ箱が置かれていたはずである。
それもかなり大きなもので金属製のがっちりした箱であった。
そのゴミ箱が年々減っていき、今では2kmという長い距離に歩道両側併せてもわずか二つしかないのである。
はっきり言ってこれは不便である。というのはこのごろは町の中心部にはやたらビラ配りの人が多くいて、つい何気なく受け取ってしまったそれらのビラやチラシを捨てようと思ってゴミ箱をさがしても、どこにもそれらしいものがないのである。
近くにコンビにでもあれば店の前に置かれているゴミ箱を利用させてもらうのだが、それさえないところではまったく処理に困ってしまう。
しかたなく折りたたんで入れポケットに入れ、用もないビラやチラシを持ち帰るはめになるのである。
しかし電話ボックスはなくなった理由がよく分かるのだが、ゴミ箱がなくなった理由は分からない。
これは想像で確かなことではないが、要するに先ほどのチラシ配りとかが配った大量のビラやチラシがすぐゴミ箱に捨てられ、そのため短時間で満杯になって、その処理に困るからなのではないだろうか。
したがってゴミ箱がなくなったのはチラシ配りのせいであるとも言えるのではないだろうか?
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