しかし今回上のようなグラフを見て、その現実のひどさにあらためて驚かされた。
だが事実なのであろうか。ほんとうに35歳から44歳までの男性20%近く(全体の独身者はもっと多い)が独身で、その上自立できずいまだに親と同居しているのだろうか。
もしそうだとしたら、これは驚くというよりむしろ恐ろしいと言った方が適切かもしれない。
私たち日本人はいま、こうした身の回りに起こっている恐ろしい現実を直視しなければならない。
そして一人一人がその解決策を真剣に考えなければいけないときなのではあるまいか。
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親と同居する未婚者が増えている
20~34歳の若年層の場合、2010年に男の49.4%、女の45.6%が親と同居の未婚者である。1980年には、それぞれ、32.9%、26.1%であったので、かなりの上昇といってよい。
特に、1980~1990年に大きく上昇したが、その後も着実に増加している。
これは未婚率の上昇と婚者の親との同居比率の双方がミックスした動きとみることができる。20~34歳については、後者はほぼ横ばいなので前者が主たる要因であると考えられる。
次に、35~44歳の壮年層の場合を見てみると、若年層よりは低い水準であるが、比率自体は急速に上昇していることが分かる。
親との同居が若年層から壮年層へと拡大しつつあるといえるであろう。2010年には何と30代後半~40代前半の男の約2割が親と同居する未婚者となっているのである。
もちろん、親との同居は、親への依存のケース(いわゆるパラサイト・シングル、あるいはパラサイト・ミドル)だけでなく、親を扶養するために同居しているケースもある。
しかし、比率上昇の多くは前者によるものであろう。
社会実情データ図録 より
(2012年9月26日収録)
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