昨年末の母の葬儀であらためて気づかされたことがある。
それは葬儀費用の異常な高さについてである。
その葬儀社での積立金が70万円ぐらいあったのにかかわらず、さらに追加費用を百数十万円も払わされたのである。
これまでもうすうすは感じていたのだが、今回は当事者としてそれを実感として味わった。
これまでその高額な費用については何かと物議をかもしている日本の葬儀費用であるが、このところ遅ればせながらというか、ようやく一部の人々の間で家族葬などで費用を安く押さえようという動きも出てきた。
そうした動きにあわせてか、葬儀社の方も従来とは異なったいわばリーズナブルとも言える割安料金を提示している業者も増えてきつつあるようだ。
今後こうした傾向が定着すればいいのだが。
さて、これまで世界一高いといわれてきた日本の葬儀費用だが、いったい世界の国々はどうなのであろうか。
以下、世界5ヵ国を比較する形で費用の高い順に並べてみた。
葬儀の費用国際比較
日本 230万円
アメリカ 44万円
韓国 37万円
ドイツ 19万円
イギリス 12万円
これを見ても明らかなように、日本だけが一桁多く群を抜く高さなのである。
その額は2番目に高いアメリカの実に5倍以上に達しているではないか。
これはいったいどういうことなのであろうか。
なぜ人々はこういったどう考えても不合理とも思える馬鹿げたことを改善する動きに出なかったのであろうか。
考えてみれば実に不思議なことである。
上のランキングで見るとイギリスが12万円、ドイツが20万円、アメリカが44万円、お隣の韓国が37万円となっている。。
これに対して、桁違いに高いのが日本の230万円なのである。
日本は世界一葬儀費用の高い国といわれているのである。
ところで、イギリスが異常にに安いのが気になる。
イギリスは葬儀自体にかかる費用が4万円程度、棺も4万円程度でその他教会への費用が1万円強と、ここまででも十分に安いのに加えて、火葬場の費用が最高で4万円、最低では1万円程度となっており、これが安い原因になっている。
まさにこれこそ合理的と言えるのではないだろうか。
日本はなんとイギリスの20倍。
もうこんな馬鹿げたことはたくさんだ。そう思うのは決して私だけではないだろう。
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