2011年10月19日水曜日

格安切符販売機前の絶えない人の列 

販売機1台でどれぐらいの売上があるのだろうか?

通勤で利用するJR K駅の前で決まって目にするのが金券ショップの隣にある格安自動切符販売機前の人の行列である。

朝でも夕でも、およそこの機械の前に人が並んでない時はない。

決まったように3〜4人、日によっては7〜8人も並んでいることもある。

それに反してJR駅構内の自動券売機はというと、ごくたまに人が立つ程度で、たいていは閑散としていて閑古鳥が鳴いているのである。

いったいこれはどういう現象なのであろうか。本家のJRの券売機で乗車券が売れず、近くにある金権業者の割引券売機ばかりが良く売れるというのは。

考えてみればこれはずいぶんおかしなことだ。

なぜならば乗車券の価格いかんにかかわらず、JRの乗客数はいつもそれほど変わらないはずであり、値段が安ければ乗客の絶対数が増えるというものでもないからだ。

つまり金権業者が販売に携わっても、新しい需要が生まれてチケット販売の総額が増えるわけでなく、本来はJRの売上であるべきものを業者が食っているだけなのである。

したがってJRにとっては、これほど大きな損失はないはずである。

なのに業者の販売を許していて、その多大な利益をどうぞ、どうぞと提供しているである。

本来なら自社が得るべき利益をなぜ他の業者に与えているのだろうか。

ましてや、対抗策など容易に考えつくはずなのに、一向に対策をとる気配もなく、放置しているのである。

どうして安易に金券業者がつけ入る余地を作っているのだろうか。

つまり、なぜ回数券をばらして売れるシステムを容認しいているのだろうか、ということである。

これでは自らが金権業者の参入を許しているようなものではないか。

どうしてこれを排除できないのだろうか。

いや、別に安い切符を利用できることには歓迎で、そのことは利用者としてはありがたいのだが、
なぜJ対抗する措置をとろうとしないのか、企業としてのその経営姿勢を問うているのである。

販売機4台で年に2億円近い売上

あるブログの記事で読んだのだが、兵庫県のある金券ショップでは、それぞれ違う場所に4台の販売機を設置していて、その2010年度の売上が2億円近くあったという。つまり1台5千万円弱である。

ほとんど人手のかからない切符販売機の売上が1台で年間5千万円弱とはすごいではないか。ちなみに利益率は9%とだという。

単にJRの「昼得切符」などの回数券をばらして機械に入れるだけで、1台の売上がこれだけになるのである。実にぼろい商売ではないか。

この1社だけで、これほどの売上があるということは、この業界全体ではいったいどれほど大きな売上があるのだろうか。おそらく想像を絶する額であるに違いない。

それを安易に許しているのがJRなのである。

しかし、JRはそれほど余裕があるのだろうか。

ならばすぐにでも運賃を値下げするなどして、対抗策をとればいいではないか。

でもそれほど簡単な対策も打てないのは、何か深い理由でもあるのだろうか?

0 件のコメント: