自転車は車道を!
このところの歩道での事故多発を受けてか、自転車運転に対する警察の取締りが一層厳しくなりつつある。
最近自転車が起こす死亡事故が富に増えているという。それも人ごみの歩道で起こることが多いという。
このように、いまや自転車は事故の加害者になることも多く、もはや安全な乗り物とも言えなくなっているのだ。
でも、考えてみればこれはある程度当然なことかもしれない。なぜならば、いま未曾有の高齢化社会を迎えているわが国では、歩道を歩く人の4人に1人は高齢者なのである。
そうした高齢者の多い歩道を、我が物顔で疾走する自転車が多いのである。
遠慮しがちにスピードを殺してゆっくり進むのならまだしも、後ろからかなりのスピードでやってきて人のすぐ傍を追い越すのである。
これで、これまで何度ヒヤッとさせられたことか。
そんな自転車が足腰の弱い高齢者に衝突したら、たまったものではない。
転んで打ち所が悪ければ死に至ることもあるのである。
そういう事例がこのところ急激に増えているのである。
警察が自転車取締りに本腰を入れてきたのは、そういった事情からであろう。
下の記事は警察庁が今後の自転車走行規則について朝日新聞に載せたものである。
これによると、今後自転車の歩道通行が禁止されるかもしれないのだ。
安全のためとはいえ、自転車が車道を走らなければならないというもまた大変なことだ。
特に高齢者にとっては、歩道を歩く以上に危険なのではなかろうか。
そうなると自転車に乗らなくなる人が増えることだろう。
とにかく今後の警察の出方が気になる。
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「自転車は車道」徹底へ 警察庁、歩道の通行許可見直し自転車通行可の歩道の要件
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警察庁は25日、これまで自転車の通行が許されていた一部の歩道のうち、幅3メートル未満の歩道は許可しない方向で見直すことを決め、全国の警察本部に通達を出した。
歩行者との事故を減らすのが目的で、通行できる歩道でも悪質な例は交通切符を切って厳しく対応するよう求めている。規制強化の一方で、自転車道を新設するなど環境の整備も進める方針だ。
「軽車両」の自転車は、原則として歩道を通行してはいけないことになっている。例外は、13歳未満の子どもや70歳以上のお年寄りが運転する時くらいだ。
ただ、歩道の幅が2メートル以上あり、歩行者の邪魔にならない場合は、各都道府県警の判断で自転車の通行が許可されてきた。こうした歩道が全体の5割近くを占めるとみられる。
通達では、道幅の要件を「3メートル以上」に引き上げ、これに満たない歩道は、歩行者がとても少ない場合や車道を通るのが危険な場合を除き、許可を見直すよう求めた。
ただ、警察庁の担当者は「判断はあくまでも各警察本部。
要件に満たなくても地域の実情に応じて通行できるままにしておくこともありうる」と話す。
朝日新聞(2011/10/26)
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