中国人の日本観についてはさまざまな意見がある。
はたして下の記事にあるように、一般的には日本に対してあまり良いイメージを抱いていないのだろうか。
でも今回の記事は別にして、よく目にする中国の代表紙「人民日報日本語版」には日本関係の好意的な記事がすこぶる多く、中国の日本に対する関心は並々なるものがあると感じる。
一方、中国人より日本に好感を持っているといわれている韓国人だが、韓国の代表紙、朝鮮日報日本語版には、人民日報と比べると、日本に関する記事は極端に少ない。
こうしたことからみても、世間で言うように、中国人より韓国人のほうが対日感情が良いということも、にわかには信じ難い。
とにかく、歴史的にも関係の深い大国中国とはできることなら友好関係を保ちたい。
そして、できたら中国人の心の底の本音を知りたいものだ。
以下、対日感情に関しての最近の人民日報の記事である。
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21世紀の初めの10年間、十数カ国の大国が国際社会を主導し、それぞれの思惑が交錯したが、利益を統合するには遠く及ばなかった。
中国の国情は特殊であり、その他の大国と複雑な駆け引きをしている。
中国人のこれらの大国に対する印象も、駆け引きの中で徐々に形成された。
「環球時報」の運営サイト「環球網」は2011年11月29日、各国に対する第一印象に関する調査を開始した。
同調査はネット上で、米国、日本、ロシア、インド、英国等の10大国に対するおおまかな印象を調査し、各国に対して10−30のキーワードを設定した。
半月間に渡る投票により、投票数が30万票を超え、同サイトが実施した投票の最高記録を樹立した。
◆日本:嫌中、変態
歴史の流れと現実の衝突を背景に、一部の日本メディアが中国に対する懸念を深めている。
これを受け、中国人ネットユーザーの日本に対する第一印象は、「嫌中」が得票率6.9%(計2万2251票)で1位となった。
この割合は際立って高かったわけではないが、日本の中国との競争、そして中国の台頭を抑えようとする意図が、中国人ネットユーザーの共感を呼んだ。
また日本メディアでしばしば取り上げられる「電車男」、「変態オヤジ」等の卑猥な男性イメージにより、「変態」が6.8%の得票率で、日本に対する第一印象の2位となった。
戦争の歴史に対する立場は、中日関係の根強い問題となっている。右翼勢力の「軍国主義」に対する称揚、「靖国神社」に対する崇拝などにより、これら2つのキーワードが共に6.3%の得票率に達し、日本に対する第一印象の3位となった。
投票結果を見ると、中国人ネットユーザーの日本の国民性に対する認識は複雑でもあり、客観的でもある。一方で、日本人の強者に対しては礼儀正しく、弱者に対しては冷酷非情な性格により、「虚偽」が5.5%の得票率で5位となった。
厳しい上下関係による「男尊女卑」も、3.4%の得票率に達した。一方で、「勤勉」、「イノベーション」、「環境保護」、「先進的」、「質素倹約」、「礼儀正しい」等の長所も指摘され、3.6−5.0%の得票率に達した。(編集YF)
点線以下は 「人民網日本語版」2012年1月18日
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