この著者の他の作品を、最近どこかで読んで、その内容にすごく感銘を受けた覚えがあるのだが、それがいつで、どのような媒体であったのか、どうしても思い出せない。
まあ、それについてはゆっくり考えて思い出すことにする。
今回の作品「その『正義』があぶない」も、取り上げられた全テーマについて、著者の気迫のこもった鋭い考察に基づく明快な評論にぐいぐい引き込まれいく。
今売り出し中の気鋭のコラムニスである著者が渾身の力を込めて書いた名評論集である。
中でも島田紳助についての論評は、問題の核心を見事に突いた名コラムである。
それに関連した記事で、暴力団擁護とも思える見解をメディアの中で示したテレビキャスターO氏を鋭く批判する部分も実に的を得ている。
そのほか、この本で取り上げたすべてのテーマに対して、問題を解き明かして、納得できる結論を導き出す著者の慧眼には感服する。
と、ここまで書いたところで、以前読んだ氏のコラムを思い出した。
それは東日本大震災の直後に起こった、中国でのデマによる「塩の買占め騒動」について取り上げた記事であった。
その記事を読んだときも、買占めのプロセスとその背景を克明に綴っていて、優れたライターの手によるコラムとして精彩を放っていた。
著者は今50代、コラムニストとしてますます脂にのる時期である。
今後,このコラムニストから目が離せない。
「その正義が危ない」 もくじ
1章 原発と正義
デマの効用
パニックとメルトダウン
卓袱台の上の生活
2章 サッカーと正義
マードックの犬たち
ザックと豆の木
ブブゼラとチャルメラ
3章 メディアと正義
紳助シンドローム
ズベらない話
全裸一犯しばらくさなぎ
4章 相撲と正義
横綱という束縛
土俵舎弟の末路
コンプライアンスとコンプレックス
5章 日本人と正義
こどもだましい
非実在青少年の実存的不安
濁りのない金閣寺
6章 政治と正義
小沢女子的考察
「野田三原則」の行間にあるもの
愛国ガスの行方
終章 グレートジョブズによせて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何が正しいのか、わからない世の中だから、この一冊!
毎週金曜日に公開されるや否やネットで大議論を巻き起こすコラム「ア・ピース・オブ・警句」。
それはまさに数十万人が参加する「オダジマ白熱教室」。
原発に、保安院に、なでしこに、石原都知事に、誰もが一言わなければ気が済まない。
眉間にシワを寄せ、鼻の穴をふくらませながら語られる「正義」に水をかけ、
時にスベり、時に火だるまになりながらも、前のめりで切り込んでいくコラムニスト、
小田嶋隆の真骨頂ここにあり!
小田嶋隆(おだじま・たかし)
1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。
1年ほどで退社後、小学校事務員見習い、ラジオ局ADなどを経てテクニカルライターとなり、
現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。
近著に『人はなぜ学歴にこだわるのか』(光文社知恵の森文庫)、『イン・ヒズ・オウン・サイト』(朝日新聞社)、
『9条どうでしょう』(共著、毎日新聞社)、『テレビ標本箱』『テレビ救急箱』(ともに中公新書ラクレ)、
『サッカーの上の雲』『1984年のビーンボール』(ともに駒草出版)、『人生2割がちょうどいい』『ガラパゴスでいいじゃない』(ともに岡康道との共著、講談社)、
『地雷を踏む勇気』(技術評論社)などがある。
点線以下はインターネット「ア・ピース・オブ・警句」より
まあ、それについてはゆっくり考えて思い出すことにする。
今回の作品「その『正義』があぶない」も、取り上げられた全テーマについて、著者の気迫のこもった鋭い考察に基づく明快な評論にぐいぐい引き込まれいく。
今売り出し中の気鋭のコラムニスである著者が渾身の力を込めて書いた名評論集である。
中でも島田紳助についての論評は、問題の核心を見事に突いた名コラムである。
それに関連した記事で、暴力団擁護とも思える見解をメディアの中で示したテレビキャスターO氏を鋭く批判する部分も実に的を得ている。
そのほか、この本で取り上げたすべてのテーマに対して、問題を解き明かして、納得できる結論を導き出す著者の慧眼には感服する。
と、ここまで書いたところで、以前読んだ氏のコラムを思い出した。
それは東日本大震災の直後に起こった、中国でのデマによる「塩の買占め騒動」について取り上げた記事であった。
その記事を読んだときも、買占めのプロセスとその背景を克明に綴っていて、優れたライターの手によるコラムとして精彩を放っていた。
著者は今50代、コラムニストとしてますます脂にのる時期である。
今後,このコラムニストから目が離せない。
「その正義が危ない」 もくじ
1章 原発と正義
デマの効用
パニックとメルトダウン
卓袱台の上の生活
2章 サッカーと正義
マードックの犬たち
ザックと豆の木
ブブゼラとチャルメラ
3章 メディアと正義
紳助シンドローム
ズベらない話
全裸一犯しばらくさなぎ
4章 相撲と正義
横綱という束縛
土俵舎弟の末路
コンプライアンスとコンプレックス
5章 日本人と正義
こどもだましい
非実在青少年の実存的不安
濁りのない金閣寺
6章 政治と正義
小沢女子的考察
「野田三原則」の行間にあるもの
愛国ガスの行方
終章 グレートジョブズによせて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何が正しいのか、わからない世の中だから、この一冊!
毎週金曜日に公開されるや否やネットで大議論を巻き起こすコラム「ア・ピース・オブ・警句」。
それはまさに数十万人が参加する「オダジマ白熱教室」。
原発に、保安院に、なでしこに、石原都知事に、誰もが一言わなければ気が済まない。
眉間にシワを寄せ、鼻の穴をふくらませながら語られる「正義」に水をかけ、
時にスベり、時に火だるまになりながらも、前のめりで切り込んでいくコラムニスト、
小田嶋隆の真骨頂ここにあり!
小田嶋隆(おだじま・たかし)
1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。
1年ほどで退社後、小学校事務員見習い、ラジオ局ADなどを経てテクニカルライターとなり、
現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。
近著に『人はなぜ学歴にこだわるのか』(光文社知恵の森文庫)、『イン・ヒズ・オウン・サイト』(朝日新聞社)、
『9条どうでしょう』(共著、毎日新聞社)、『テレビ標本箱』『テレビ救急箱』(ともに中公新書ラクレ)、
『サッカーの上の雲』『1984年のビーンボール』(ともに駒草出版)、『人生2割がちょうどいい』『ガラパゴスでいいじゃない』(ともに岡康道との共著、講談社)、
『地雷を踏む勇気』(技術評論社)などがある。
点線以下はインターネット「ア・ピース・オブ・警句」より
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