2011年12月21日水曜日

TVのリモコンスイッチは、見たくない嫌なシーンを”秒殺”するためにある


わがままになる一方の現代人にとって、見たくないとか、触れたくない嫌なものは日々増えている。

しかし目の前に現れたものから簡単に逃れることが物理的に出来ない場合は、嫌でもそれにつき合わざるを得ない。

そんな時は疲れて肩も凝るし、第一ストレスがたまる。

しかしテレビだとそんなことはない。

嫌な見たくないシーンに遭遇しても、我慢して見つづける必要はない。

画面から目をそらすだけでも、逃れることはできるが、音声はそれでは防げない。

だと完璧に逃れることにはならないのだ。

では、完全に逃れるにはどうしたらいいのか。

簡単なことだ。リモコンを使って、テレビを消すのである。

近くの手の届くところにそれがあれば、掴むやいなや人差し指を伸ばして電源をOFFにする。

これぞ、まさに秒殺である。

秒殺というもの、かず多くあれど、これほどすばやくできるものも多くはないのではなかろうか。

これぞリモコンの最高の効用といってもいいのではないだろうか。

この効用に比べれば、つける時のONの機能など物の数ではない。

見はじめるときは1秒をあらそうような緊急性は無い。

だが、見たくないものを止めるのは緊急性を要するのである。

一秒たりとも早くそれから逃れたいという意識がはたらくからである。

それを可能にしてくれるのがリモコンスイッチなのである。

もしリモコンが無いとなるとテレビの前まで行って、直接スイッチをオフにしなければならない。

それではいかにも面倒だし時間がかかる。

その代わりにリモコンスイッチがあるのだ。

したがってテレビのリモコンスイッチは"つけるため"にあるというより、むしろ"消すため"にあるといったほうが適切なのではないだろうか。

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