損失が続く国の年金積立金運用実績
いま、国は100兆円を超える年金積立金を株式投資などで資産運用している。
この運用で今年の第二4半期の3ヶ月だけで4兆円近くの損失を出したと言う。
下に過去10年間の運用実績があるが、このところの運用成績はいたって悪く、
特にこの5年間だけに絞ってみると、トータルで6兆円以上のマイナスとなっている。
欧州各国の財政危機が次第に広がりを見せている現在、はたして従来と同じような手法で投機的運用を続けていて大丈夫なのであろうか。
世界不況に乗じて、ますます損失が広がっていくと言うことはないのであろうか。
なにぶん兆単位の莫大な金額であるだけに、世界同時不況の今は特に気になる。
株はデフレに弱いといわれているが、世界的にデフレ傾向が続く中で、従来と同じような姿勢で株式運用を続けるのはどうなのだろうか。
貴重な年金積立金だけに、これ以上、傷を深くしなければいいのだが。
過去10年間の運用実績(平成22年度まで)
平成13年度 -6564億円
平成14年度 -2兆5877億円
平成15年度 +4兆7225億円
平成16年度 +2兆3843億円
平成17年度 +8兆6795億円
平成18年度 +3兆6404億円
平成19年度 -5兆5178億円
平成20年度 -9兆6670億円
平成21年度 +9兆1850億円
平成22年度 -2999億円
累計 ∔11兆3894億円
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年金運用の損失3.7兆円 7~9月、株価下落が影響[PR]
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は2日、今年7~9月の運用で3兆7326億円の損失が出たと発表した。
収益率(運用利回り)はマイナス3.32%だった。
世界的な経済不安による国内外の株価下落が大きく影響した。
運用資産額は9月末時点で108兆8537億円になった。
四半期ごとでみると、比較できる2008年度以降、リーマン・ショックの影響が大きかった08年10~12月期(損失額約5兆7千億円)などに続く過去3番目の損失額となった。
運用先別に収益率をみると、外国株式がマイナス約21%、国内株式もマイナス約10%と落ち込んだ。運用資産の2割余りを占める株式で、約4兆円の運用損を出したことが響いた。
点線以下は 朝日新聞12月3日
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