若い女性の会話でよく耳にする、「〜みたいな」 と言う表現であるが、もうずいぶん前から使われている割には、いまだに廃れる気配はまったく無く、
それどころか以前にもまして頻繁に使われているようにも思われ、いまだに増殖を続けている勢いさえ感じる。
使い手はほとんどが女性であり、それもどちらかと言えば若い女性に集中しているようだ。
だが最近になって使い手の層がじわじわ広がってきており、決して若いとはいえないアラフォー辺りの女性にも使う人が出てきている。
それに女性の専用語とも言っていいこの言葉だが、最近はごく一部ではあるが、男性にも使い手が出はじめているではないか。
やや不良っぽい表現だが、耳にした会話では、こんなふうに使われていた。
・てめえ、なめんじゃねーぞ、みたいな。
・がきの癖に、なま言うんじゃねーぞ、みたいな。
これまで長い間女性の専売特許となっていた言葉だけに、男性が使うと、内容を問わず少しキモい感じがしないでもない。
この言葉、若い女性が使えば、耳に響く語感は別に悪くは無いのだが、使う人によっては何か違和感を感じさせることもあるような、妙なところのある言葉である。
以前だと、その用法は名詞の後につけるのが普通であった。つまり「果物みたいな味」とか、「雪みたいな雲」というふうにである。
ところが最近はそうではないのである。
たとえば、このようになる。
・数学なんか分からなくても生きていけます、みたいな。
・あの人、自分で美人だと思って自己満足している、みたいな。
というふうに、特別な使い方の規則など無く、言わば、なんでもありなのである。
最初耳にしたときは、流行語のようなものだから、いずれ消えていくだろうと、たかをくくっていたのだが、それが最初に述べたように、
いまのところ消える気配など微塵もないのである。
とにかく後ろに「みたいな」をつければ何でもありの、この奇妙な言葉の流行は、はたしていつまで続くのであろうか。
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