過日所用で岡山市に出向いたとき、バスで目的地へ移動していたのだが、路面電車も走るそのメインストリートには多くのビジネスホテルが並んでいた。
何故ビジネスホテルばかり目についたかと言うと、あちこちの建物の屋上から垂らした大きな広告の文字がやたらと目についたからである。
最初に見たのが本日のブログタイトルにもなっている「朝食つき一泊2580円」というものであった。
はっきり言ってその金額には驚いた。
私は姫路市の駅前に住んでいるのだが、場所柄周りにはビジネスホテルが密集している。
でもどこも値段は5000円以上で、その金額の半分くらいの2580円などという安い価格はこれまで見たことも聞いたこともない。
第一こんな価格ではたして採算が取れるのであろうか。
これを見たとき即座にそう思った。
それから少し移動して、次に見たのは建物の屋上に掲げられていた「一泊朝食つき税込3970円」というすごく人目をひく大きな広告であった。
先ほどのものより少し高いが、それでも4000円を切っているのである。
この二つのホテルだが、いずれも駅からスピードの遅い路面電車に乗ってでも僅か5分前後のところにあるのである。
岡山市とは果たしてビジネスホテルの安い都市なのだろうか。
二箇所の格安の広告を見てそう思った。
そう言えば同じ中国地方の松江市に行ったときにも、駅前の数ヶ所のホテルの3000円台の安い値段の広告に驚いた経験があるが、中国地方自体がホテルの安い地域なのだろうか。
そのことについての疑問が消えなかったので、家に帰ってからインターネットで「格安ビジネスホテル情報」というのを調べてみた。
するとどうだろう。
全国のビジネスホテル情報には流石に2000円台というのは少なかったが、3000円台になるとそれほど珍しくないぐらいの数の全国のホテル名が出てきた。
特にインターネットで早期予約をした場合の料金は通常価格よりかなり安めに設定されているようだ。
私の住むマンションのすぐ近くにある全国チェーンの「T」というビジネスホテルなどは通常のシングルの値段5800円より、2000円近くも安い価格がネット上の広告に掲げられているではないか。
私自身今は出張などない身であり、ビジネスホテルを利用することはほとんどないが、景気の悪い今の日本で、こうしたビジネスホテルの価格破壊とも言える低価格は、出張の多いビジネスマンにとっては誠に喜ばしいことではないだろうか。
しかし多くできすぎたゆえに、今後この業界に於ける「低価格競争」はますます激化が予想され、その結果淘汰され廃業へ追い込まれるところも少なからず出てくるのではないだろうか。
まさにビジネスホテルはいま厳しい「生き残り競争」の時代の渦中にあるようである。
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