次の文章は2012年7月10日(火)付、朝日新聞天声人語の一部である。
『戦乱で荒廃したアフガニスタンを支援する国際会合が東京であった。かの国では、5歳未満の乳幼児の4人に1人が命を落とす。その影響もあろう、平均寿命は44.6歳でしかない。どちらも世界で最悪に属する数字である』。
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●日本の平均寿命 83歳
●アフガニスタンの平均寿命 44.6歳
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これを読んで人々はいったい何に思いを馳せるであろうか。
いまだに戦乱に明け暮れている同国の悲惨な様子であろうか?それとも多くの乳幼児が成長することなく赤ん坊のまま尊い命を落としているというむごたらしい現実であろうか。
こうした厳しい状況下にあるアフガニスタンの現在の平均寿命は44.6歳であるという。これはなんという低さであろうか。
50歳にも満たないこの数字はわが国の平均寿命83歳に対しての僅か57%にしかならないのである。おそらくこの国の人々にとっては平和とか長寿などの言葉とは無縁なのに違いなく、苦しくて辛いだけの短い人生なのかもしれない。
東日本大震災で辛酸をなめた日本だが、世界に目を転じると、アフガンだけでなく、このような戦乱や多くの乳幼児の死亡などで、日常的、恒常的な苦しみから逃れられない人たちまだまだ多いのだ。
実に考えさせられる問題である。
参考までに、世界で平均寿命の長い国と短い国のランキングを下に載せておくことにする。
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世界平均寿命の長い国
日本 83才
サンマリノ 82才
サンマリノ 82才
モナコ 82才
オーストラリア 81才
アイスランド 81才
イタリア 81才
スウェーデン 81才
スイス 81才
オーストラリア 81才
アイスランド 81才
イタリア 81才
スウェーデン 81才
スイス 81才
世界平均寿命の短い国
アンゴラ 40才
ボツワナ 40才
ザンビア 40才
シェラレオネ 39才
スワジランド 37才
ジンバブエ 36才
ボツワナ 40才
ザンビア 40才
シェラレオネ 39才
スワジランド 37才
ジンバブエ 36才
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