2012年7月12日木曜日

これでもまだ「日本は豊かだ」というのか! ・ 国民年金加入者、平均年収159万円



 昨年6月のこのブログに「日本は本当は貧乏なのではないか。そろそろ錯覚から覚めなければいけない」(http://tuneoo.blogspot.jp/2011/06/blog-post_10.html)というタイトルの記事を書いた。


 読んでいただくと分かると思うが、この中で高名なアメリカの経済学者が語った「残念だが、日本は今後貧乏な国になっていく」という予言を載せている。


 今回の厚生労働省の発表を見るとその予言が早くも現実のものになっているではないか。


 しかし、国民年金加入者の平均年収が159万円とは驚きだ。

 しかも年金受給者の年収を大きく下回っているのである。年159万円だと1ヶ月にすると13万円でしかないではないか。


 いま国民年金の納付率は60%を切っていて運営面でも危機的な状況だが、加入者がこの所得の低さではそれもある程度うなづける。


 下に載せたのは、この問題に関する新聞ニュースやブログ記事である。

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国民年金加入者、平均年収159万円 年金受給者を下回る 
 
厚生労働省は9日、国民年金や厚生年金などの公的年金の加入者の所得状況をまとめた。

自営業者やフリーターなどが入る国民年金の加入者の平均年収が159万円にとどまり、公的年金の受給者の平均年収(189万円)を下回った。

年金制度の支え手は経済的な余裕を失いつつある。制度の持続には給付抑制策などの改革が急務だ。

日本経済新聞 2012/7/9 23:49



国民年金に加入する第1号被保険者(1号、1938万人)の38.0%は「年収50万円以下」で、 4人に1人(24.6%)は「収入なし」であることが、 厚生労働省が9日発表した公的年金加入者の所得に関する実態調査で分かった。
国民年金は元々自営業者の制度だが、 現在は無職の人や非正規雇用労働者が全体の6割を占めていることが影響したとみられる。
年金加入者の年収調査は初めて。
1号の人の平均は159万円で、民間サラリーマンらの厚生年金、
公務員らの共済年金の加入者である第2号被保険者(2号)の平均426万円とは大幅な差があった。
年金加入者全体の平均は297万円。 ただし22.3%は50万円以下で、収入なしも14.7%だった。
専業主婦ら第3号被保険者の平均は55万円。
年収調査は10年11月〜11年2月、15歳以上の7万2244人の09年分を集計した。
08年の調査によると、職業別の国民年金加入者は自営業者が15.9%なのに対し、
無職は30.6%で1位となっている。
ライブドアブログ 「まるちゃんねる」より

国民年金、4割近くが年収50万円以下
国民年金や厚生年金など公的年金の加入者の所得を国が初めて調査したところ、国民年金の加入者の4割近くが年収50万円以下であることがわかりました。

厚生労働省によりますと、公的年金の加入者の去年の平均年収は297万円で、このうち、国民年金の加入者は159万円、厚生年金と共済年金の加入者は426万円でした。

また、平均年収が最も低かったのは国民年金の加入者で、年収100万円以下の人の割合が54.7%と5割を超えました。

このうち年収50万円以下が全体の38%と最も多く、うち24.6%は年収がゼロでした。

国民年金の加入者には無職の人やパート、アルバイトをしている人の割合が増えていますが、年収の状況が明らかになったのは今回の調査が初めてです。

TBSニュース7月9日

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