2021年12月25日土曜日

これは驚き!大阪・西成 に《カラオケ居酒屋》ばかり150軒も集まる商店街がある


大阪天王寺に行ったついでに西成まで足を伸ばしてみた。天王寺公園を動物園入口前まで進みそこから左方向に進んでいくとやがて新世界へ出る。久しぶりに来たジャンジャン横丁はウィークデイの昼間なのに賑わっている。

小腹が減っていたので中程まできたところにあった《一皿3ケ150円》の看板がかかった寿司屋へ立ち寄り、いか、マグロ、サバを注文、安いがネタに遜色はなく、普通にうまかった。値段は看板通りの450円也。

ジャンジャン横丁を過ぎるとJR線のガードがあり、その下を抜けると車の多い大通りへ出た。それを渡ると正面に《動物園前一番街》の入口がある。

こここそが本日のメインテーマ「カラオケ居酒屋」の所在する場所なのである。

 

カラオケ居酒屋ばかりが、これでもかとばかり軒を連ねる《動物園前一番街》

商店街巡りが比較的好きで各地のいろいろな商店街へとよく足を運んでいる。

一言で商店街と言ってもそれぞれに特徴があり、それに年々変化を遂げているので行くたびに各々で新しい発見がある。

しかし今日ほど大きな驚きを伴った発見が最近あっただろうか。はっきり行って最近どころかここ10年来初めて、と言えるような大発見ではないだろうか。

その大発見とはこの商店街にある《カラオケ居酒屋》と銘打った店舗の数の多さである。それも10軒や20軒の数ではなく軒を連ねる店舗の3軒のうち2軒がカラオケ居酒屋の看板を掲げており、商店街全体では150軒にも及ぶのだ。

要するにこの商店街では「石を投げると、たいていはカラオケ居酒屋に当たる」のである。

日本全国どこにいってもこんな商店街はないだろう。ということは動物園前一番街という商店街は2位以下を大きく引き離した、ダントツ全国ナンバーワンのカラオケ居酒屋が多い商店街と言って間違いないのだ。

こうした珍しい現象が起きたのはここ10数年のことで、西成だけで起こった珍現象と言ってもよく、それゆえに驚きが一層大きいのである。

驚きはそれだけではない。実は150軒にも及ぶこれら多くのカラオケ居酒屋の経営者は中国人を筆頭にして、ほとんどが外国人で占められているのだ。

極端な言い方をすれば、西成の動物園前一番街界隈は中国人等外国人に占拠された地域になっているのだ。

 

《カラオケ居酒屋大集団》は大阪西成の新名所になった

西成と聞いて、これまで長い間、人々の頭に浮かぶのは「ドヤ街」というワードではなかっただろうか。

つまりその日暮らしの貧しい肉体労働者が集まり、そうした人々の粗末な宿舎が並んだ場所のことをこう呼ぶのである。

しかし近年は環境問題もあってそうした宿舎は設備を改善し今や「普通のホテル」と呼んでもおかしくないような建物になっている。

したがってドヤ街という名称は過去のものになってしまった。ということは今やドヤ街は西成の象徴ではなくなったのだ。

のかわりに新しく出てきたのがこの商店街を席巻する中国人経営のカラオケ居酒屋大集団なのである。

 

 

 

 

2021年12月20日月曜日

この商店街がすき! 尼崎中央商店街

 


街全体に漂うのは懐かしい昭和のレトロ感

尼崎市は大阪に隣接する兵庫県の都市だが大阪駅からわずか数キロの位置にあるせいか兵庫というよりむしろ大阪府の一都市のような感じがする。

その尼崎を代表するのがこの中央商店街、

都市の商店街といえば、例えばここからさほど遠くない大阪心斎橋商店街や神戸の三宮センター街のような近代的な華やかさを売りももにするところもあるが

ここはそれとは程遠く、最新流行とは対極的で醸し出しているのは今より二時代も前の昭和のレトロ感、でもその懐かしさを求めて今日も人々が集まってくる。









2021年12月17日金曜日

このデータがユニークで面白い





世界各国のセックス頻度と性生活の満足度
(41カ国) 

男性向け避妊具の大手メーカーDurex社は毎年セックスに関わる国際比較調査をウェッブサイトで行い、これをホームページで公開している。

調査方法の情報、あるいは調査対象者にどのような片寄りがあるか明確にされていないので、科学的な価値は低いが、いろいろ面白いデータが掲載されており、話題性は高い。世界各国の生活上、文化上の違いをうかがうことのできる調査結果として、これまでいくつかのデータを取り上げてきたが

同様の関心から、ここでは2005年の結果から「世界各国のセックス頻度と性生活満足度」を図にした。セックス頻度はDurex社調査結果の中では新聞等で最もよく引用されものであるが、多ければ満足なのか、という問題関心から国ごとの相関図にしたものである。

日本人のセックス頻度は年45回と世界最低である。性生活の満足度(性生活に幸せを感じている人の割合)も24%と中国を除くと世界最低である。これは、やはり、憂うべき状況だと単純に考えた方がよかろう。

 世界トップのギリシャ人は、意識上も、「ギリシャの男性は、ベッドの中では世界一」という自負をもっている 

出典:社会実情データ図録

2021年12月12日日曜日

《コーヒー1杯1,400円》 高級ホテルのラウンジに価値はあるのか?

 


大阪都心のビル19階 外資系高級ホテルのラウンジ

場所は大阪中心地の高層ビル、その19階にあるホテルのラウンジ。

総ガラス張りの広い店内はこの上なく明るく眼下には大阪市街が広角に広がっている。

とはいえ今どきのビルで19階はさして高い部類に属さない。したがってこのラウンジも高層を売りものにはできない。にもかかわらずコーヒー1杯が1400円。一体何を基準にした値段設定なのだろうか。

たしかにここは外資系の超一流ホテル。しかし今どきの大都市には外資系の高級ホテルは珍しくなく、こちらの方も希少性は乏しい。

というふうに考えると、どうやらこのコーヒー1杯1400円という値段は法外なものに思えてきて、「ナンセンス!」と笑ってしまいたくなる。

いったい誰がコーヒー1杯にこんな値段を払って飲むというのだろうか。いまどきそんなおめでたい人がいるのだろうか、と思うのだが。

でも日本国内の高級ホテルラウンジのコーヒーの値段はどこも似たようなもの、だから、単に他に合わせただけのことなのだろうか。 

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高級ホテルのラウンジ コーヒー値段ランキング 

リッツ・カールトン東京        1600円

アマン東京              1400円 

大阪マリオット都ホテル        1400円

ペニンシュラホテル          1300円

帝国ホテル              1287円

コンラッド東京            1200円

グランハイアット東京         1050円

ホテルオークラ東京          1000円

フォーシーズンズホテル東京大手町   1000円

マンダリンオリエンタル東京       950円

東京エディションホテル虎ノ門      800円

 

出典:東京カフェ巡りブログ

2021年12月9日木曜日

お金で苦労した昔の作家

 今の作家ならベストセラーの1冊でも出せば、数千万円、あるいは億のつくお金を手にすることができるでしょう。でも昔はたとえ名のしれた作家でもお金に苦労し、普段の生活にも窮した人が珍しくなかったようです。

そうした作家のお金に関する苦労話は、例えば左右社から出ている「お金本」という本などにたくさん載っています。

この本がおもしろいことを証明するのは下の紹介文です。

 


「キツト、キツト、お返しできます。」

友人に借金し、借りた金で酒を呑み

親の脛を囓り、執筆以外の金儲けを考える。
現実と理想の間でもがきながら、今日を力強く生きるのだ。
貯金は底をついても才能は枯渇しない。
作家、実業家、ミュージシャンまで総勢96人

生きるか死ぬかのお金ばなし100篇。

 

売れっ子作家 山本周五郎も懐はいつも寂しかった

山本周五郎は今から54年も前に亡くなっていますから決して新しい作家ではありません。でもその人気は今も根強く文庫本などは版を重ね続けブックショップの本棚には作品がズラッと何十冊も並んでいます。

そんな売れっ子作家なのに、太平洋戦争が始まった頃の40才当時はお金に恵まれず、生活に余裕がなかったようです。

それが下の著者の日記によく現れています。

 



(昭和18年11月8日)

昨夜半十二、半、隣家の妻女死す。午前中雀児来る、散歩

ドストエフスキー全集を譲る

その金にて外套、着物を質より出す、

(出典)山本周五郎戦中日記(54ページ)

 

(昭和19年10月5日)

数日来秋雨が続く。日吉より悲鳴に似たるハガキ来る

困憊(こんぱい)の状がよく表われている、

すぐ幾干(いくばく)か持って駆けつけたいが思うに任せない

こういう時は金がほしいと思う。

(出典)山本周五郎戦中日記(81ページ)

2021年12月7日火曜日

あの頃はこんな本を読んでいた(シリーズ・その4)

 



月に15冊も よく読めたものだ 

このシリーズでは主に40代前半に読んだ本を取り上げているが、我が読書人生を振り返ってみても、この年代bほど数多くの本を読んだ時期は他にないだろうと思う。

読書記録の項目にある読了日の欄を見てもわかるが、日付の間隔がたいてい2~3日になっているのが多く、これだと1ヶ月にするとに10~15冊になり1年続けると120~180冊にもなるのだ。

40代の働き盛りで、仕事が忙しい頃の読書量としては決して少なくはないだろう。

それにしてもよく読めたものだ。いうまでもなく読書は時間がかかる。したがってある程度時間的余裕がある環境にいなければ多読は可能にならない。

でもこの問題についてはうなずけるところがある。この時期の仕事はフランチャイズ英語教室の代表者をしていて、昼間は事務所番をしていることが多く時間的には比較的余裕があったのだ。納得!。 



昭和56年代(40歳~)に読んだ本 


書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

超管理列島ニッポン

杉本良夫

光文社

83/

未記入

未記入

S56/10/15

著者は現在オーストラリアのランバート大学教授でアメリカ在住6年、オーストラリア在住10年という超外国通の学者であるが、近年特に目立つ経済大国日本に対する礼賛論、例えばジャパン・アズ・ナンバーワンなどの本もそうだが、第三者的な立場から眺めて、そうした礼賛論を手放しで認めることは出来ないと異議を呈し、その根拠について問題を深く掘り下げて論じている。これまでの日本人論とは一味違う好著である。一見自由に見える今の日本だが、欧米と比べると、あらゆるところに管理の編みが張り巡らされており、民衆がその不自由さに気がついていないのが今の日本の姿なのではないか。著者は日本は「鵜飼型社会」であり、それに対して欧米は「鷹狩型社会」であると結んでいるのが、この本の象徴的なところである。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

人望の研究 

山本七平

祥伝社

83年

未記入

未記入

S56/10/21

本のタイトルと著者のネームバリューに何より惹かれて読み始めたが、なんとも難解な1冊であった。もともとこの著者の作品は比較的学術的要素が強く、テーマにしてもかなり高尚な物が多い。

この本は東洋思想の発想を原点にしているだけに、やたらと漢文の記載が多く、それが難解さに拍車をかけている。普通なら途中で投げ出しているところだが、テーマが魅力的なだけに最後まで読み通した。著者は人望の条件として「中庸」というものを上げて、その重要性を力説しているが、今ひとつこの言葉の真意が理解できない。「中庸とは徳の至れるものなり」「喜怒哀楽いまだに発せずして、これを中庸という」「中庸とは常識なり」などなどと言っているのだが。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

自動車絶望工場

鎌田 慧

講談社文庫

73年

未記入

未記入

S56/10/24

本の巻末の年表によれば、この作家はこれまでかなりの数のルポルタージュを発表しており、そのうち2点がフランスなどで翻訳出版されているぐらいだから、このジャンルでは著名な人なのであろうが、過去にこの人のものを読んだ記憶はない。この作品はいかにもルポルタージュらしいルポであり、文章に形容詞が少なく、それだけに書かれていることの真実味がより効果的に読者にアピールできていると思う。欠かれた年が1972年と、高度急成長のピーク時であり、車は各社が特に製造台数を競っていた時期であるだけに、コンベアーに追われ、非人間的な労働を強いられていたようだ。一見、華やかそうな自動車産業の内幕をえぐることをテーマとしているこの作品にとって作者は最も適した時代を選んでいると思う。読む人としては、工場のコンベアーによる作業雨が単調であることはある程度認識していても、ここに書かれているほどの凄絶さは予想もしていないだろうから、これを読んで驚きを覚える人は多いはずだ。

 

✩10月に読んだこの他の本(タイトルと作者名)

・朝は夜より賢い (邱永漢)

・1分間マネージャー (K.プランチャード他)

・自己経済学 (千尾 将)

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

開口閉口

開高健

新潮文庫

79/12

未記入

未記入

S59/1

エッセイ集である。食、酒、釣りなどをテーマにしたものが特に多いが、この人の文章を酒、特にワインに例えるなら、それは熟成に熟成を重ねた、まさに年代物という感じで、とこかく「こく」がある文章である。文章芸術という点では間違いなく一級品、いや特級品であるに違いない。著者自身も、自分の文章には相当気を使っているのようで、読者に対してわかり易い文章とか面白い文章を書こうとせず、ひたすら「こく」のある芸術としての文章を書くことに作家としての使命を感じているようである。それ故にこの人は一般大衆向けとは言えないが、香り高い格調のある文章の書ける数少ない一人ではないだろうか。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

母と子のアメリカ

篠田有子

中公新書

84/

未記入

未記入

S59/2

2人の幼児を連れて渡米した母のアメリカ幼児教育体験記である。著者が幼児教育研究科であることもあって、米国の幼児教育界の現状がかなり克明にとらえられており、大変勉強になった。またこの著者の観察眼もたいへん鋭く、日本との比較においてかなり突っ込んだ考察がなされているのも興味深い。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

ニューヨークの日本人

本田靖春

講談社文庫

84/10

未記入

未記入

S59/2

大変気軽に読めるエッセイであるが少し短い。この作品は現地で生活している日本人にスポットを当てているのだが、その日本人も比較的恵まれていない人々。例えば、日本人レストランの皿洗い、売れない芸術家などを高度急成長を支える現地の日本のビジネスエリートと対比させながら、全体的には、やや批判的な目で眺めながら書いているユニークな読み物である。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

ビバメキシコ

田辺厚子

現代新書

84/

未記入

未記入

S59/2

メキシコ位在住19年という著者が、メキシコ人がいかに大雑把でいい加減な人種であるかを訴えようとしているのだが、決してそれは悪口ではなく、メキシコ人という国民性を読者になんとか理解してほしいと願ってのことだ。メキシコ人はすることなすこと、すべてが「ちゃらんぽらん」。でもそれは日本人として見た場合のことであって、メキシコ人にとってはごく当たり前のことであり、要は価値観とか考え方の相違であるだけで、良し悪しの問題ではない、と著者は結論づけている。文化の違う国どうしの理解がいかに難しいを考えさせる、意義ある本である。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

妻が密かに決意する時

沖藤典子

祥伝社新書

83/12

未記入

未記入

S59/2

この著者は最近良く耳にする人である。この作品はこのところ増えてきた中高年離婚について、女野川に立ったルポルター時である。最近TVでによく取り上げられている新鮮なテーマだけに興味深く読めた。それにしても、この先女性は何処まで強くなるのだろうか。

 

✩2月に読んだその他の本 (タイトルと著者名)

・10代の娘を持つ親の本 ジェル ウェルズ (岩波新書)

・団塊の世代(小説) 堺屋太一 (文庫)

・ルポルタージュの方法 本多勝一 (文庫)

・結婚の遺伝学 田中克己 (講談社現代新書)

・次代思考の座標軸 堺屋太一  (文庫)

・見れば見るほど 加賀乙彦  (文庫)

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

天才・創造のパトグラフィー

福島 章

現代新書

84/

未記入

未記入

S59/3

古今東西の天才と言われた芸術家について、超一流の作品を残した彼らのその精神構造は一体どのようなものであったのか。こうしたことをその作品や生まれた背景を中心に、精神病理学的に観察したものがこの本の内容である。天才とは何かを考えたとき、そのほとんどの人達を何らかの精神病と結び付けずには考えられない。しかし、彼らを完全な精神病者と言い切ってしまうことは出来ない。それゆえ「天才ときちがいは紙一重」という言葉があるのであって、明らかに紙一重の差はあり、常人とは違うことは確かなのだ。この本には多くの天才の名が連ねてあるが、そのほとんどの人は何らかの精神障害者であったようだ。石川啄木、宮沢賢治、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、チャイコフスキー、モーツアルト、フロイト、カフカ、ゴッホ、etx. こうした事実を知っておくことは、今後こうした人々の作品を見たり読んだり聞いたりするときの、程よい先入観になり、作品理解のための大きな参考知識に成るのではないかと思う。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

スコットランドの小さな学校

野村省吾

岩波新書

84/

未記入

未記入

S59/3

この本は先月読んだ篠田有子著「母と子のアメリカ」とテーマとしての共通点が多いだけに、つい比較になってしまいがちだが、両者とも外国の教育現場レポートで、かたやアメリカ、もう一方がスコットランドと舞台こそ違うが、その国の文明時評や社会時評など、いずれの内容を比較してもどうしても「母と子のアメリカ」に軍配を上げてしまう。だからと言ってこの本が劣っているというのでもなく、感銘を受けることも多かったが、その中で最も共鳴した部分は128ページ。

(以下、その内容の抜粋)

『社会の仕組みとか心のあり方を反映して「ことば」がきまってくるのか、逆に言葉によって社会や心のありようが規定されてくるのかという議論が古くから心理学にありますが・・・・。ファーストネーム呼び方を親しさだけでなく、裸の個人としての対等な関係を示すものだとすれば、私達が○○先生とお互いを呼び合っているのは、一体私達の何をはんえいしているのでしょうか』

これはスコットランドの教育現場の先生たちがお互いにファーストネームで気軽に呼び合ってイルのに対して、日本では先生、先生とお互いを呼び合っていることへの痛烈な批判である。

 

書名

著者

出版社

発行年月

価格

購入先

読了日

フロイトその思想と生涯

ラッシェル・ベイカー

現代新書

75/

未記入

未記入

S59/3

医学社、心理学者、哲学者としてのフロイトの一生をえがいた伝記である。原著名が「SIGMUND FREUD FOR EVRYBODY」とあるように、難解になりがちなこのジャンルの書物を大変解りやすく平易にまとめているのがこの本の特色であろう。明らかにこれは専門家向けではなく一般大衆をターゲットにしたものに違いない。フロイトは少し前に読んだ「天才その創造のパトグラフィー」という本にも取り上がられていたし、内容的のもその本と大いに関連性があり、大変興味深く読めた。

ただ、この著者の学説の一つである「日常生活の精神病理」に関することについては、過去において一度も同じような説を読んだり聞いたりしたことがないせいか、興味は持つが、やや納得しがたいところもある。今度この問題に触れた書物があればぜひ読んでみた。

 

 

✩3月に読んだその他の本 (タイトルと著者名)

・創造型人間の頭脳戦略 (ルイス・グリーン、渡部茂(訳)) 三笠書房

・日本統治下の朝鮮 (山辺健太郎) 岩波新書

・暗い青春・魔の退屈 (坂口安吾)  文庫

・場外乱闘はこれからだ (椎名誠)  文庫

・県民性・文化人類学的考察 (祖父江孝男) 中公新書

・知能指数 (滝沢武久)  中公新書

・無気力の心理学 (波多野誼余夫、稲垣佳世子) 中公新書

 

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✩昭和59年(84)11月~60年3月に読んだ本 (書名と作者名、他)

・女性のための小さな会社のつくり方 (著者名未記入)

・ああダンプ街道 (佐久間 充)岩波新書

・良い仕事のできるやつ (和田 勉)

・フューチャカンパニー (上野 明)

・打算 (渡辺一夫) 文庫

・実録・悪の錬金術 (杉山治夫)

・人を見抜く (杉本 順) 文庫

・会社後寿命 (日本経済新聞社編)

・いいたい放題 三ピン鼎談 (堺屋太一、渡部昇一、竹村健一)

・頭取室 (島田一行) 文庫

・ミドルエイジ症候群 (稲村 博) 現代新書

・重役室 (島田一行) 文庫

・相場師 (島田一行) 文庫

・投機 (島田一行) 文庫 

・相場師 (島田一行) 文庫

・虚業集団 (島田一行) 文庫

・諸説総会屋 (清水一行) 文庫

・商戦 (三好 徹) 文庫

・小説電通 (大下英二) 文庫

・マーケティング戦略の実際 (水口健二) 日経文庫

・経営革命 (御厨文雄) PHP

・コンセプトノート84 (博報堂編) PHP

・電通のイベント戦略 (塩沢 茂) PHP

・企業と戦略 (土屋守章) リクルート

・完了の構造 (藤原弘達) 現代新書

・昭和60年感覚  (日本経済新聞社編)

・私の小説教室 (駒田信二) 文庫

・片翼だけの天使 (生島治郎)

・テレフォンマーケティング成功事例集 (ムレイ・ローマン)

・消費の記号論 (星野克己) 現代新書

・男たちの経営 (城山三郎) 文庫

・小説銀行管理 (作者未記名) 文庫

                      以上31冊