2018年11月29日木曜日

今さら言うまでもないが、相田みつをの格言 名言は極上のいやし


漫画家・東海林さだおも絶賛



漫画家・東海林さだおの著書であるユーモアエッセイ集(さよらなら東京タワー)では、相田みつを(故)の格言(名言)を「相田みつお大研究」というテーマで詳しく紹介しています。

非常にユニークなことで定評がある同氏の作品に惚れこみ、「心が温まり格別な癒しになる」と絶賛しています。

また、相田みつをの多くの作品は句の最後に有名な「にんげんだもの」を付け加えても成り立つ、と注目すべきことを語っています。

つまり、これはと思う句の終わりに「にんげんだもの」を付け加えてみるのです。皆さんも試しに一度やってみてはいかがですか。


相田みつをとはどんな人なのか


相田みつを(あいだみつを 1924520-19911217)は、詩集『にんげんだもの』の著者として知られる書家(詩人) 独特の書体で哲学的な作品を数多く発表した人物であり、「書の詩人」「いのちの詩人」とも称されている。旧制栃木県立足利中学校を卒業後、歌人「山下 陸奥(やました むつ/1895-1967)」に師事し、1942年に歌会で生涯の師となる曹洞宗高福寺の「武井哲応」と出会い、在家のまま禅を学ぶ。

1943年に書家を志し「岩沢渓石」に師事。書の最高峰のひとつである「毎日書道展」に1954年から7年連続入選を果たすなど、古典的な書における実力を示す一方で、専門家でなければ理解しにくい書のあり方に疑問を抱き、30歳の頃に独特の書体で短く平易な自らの言葉を書く作風を確立。1984年に出版した詩集『にんげんだもの』がベストセラーとなり広く知られるようになり、同詩集は後にミリオンヒットを記録している。(参考文献:ウィキペディア+Amazon.co.jp

出典・地球の名言


これが 心温まる 相田みつをの作品










2018年11月24日土曜日

こんなにユニ-クな本があったのか ・ 〆切本  左右社




古今東西、締切に苦しむ作家たちのうめき声が聴こえる




締切は作家(小説家)にとって恐怖以外の何物でもない


いわゆる物書きとも言われる小説家をはじめとした作家と呼ばれる人たちにとって、およそ締切ほど怖いものが他にあるでしょうか。

ものを書く作業といっても、いつまでにと期限が切られないものなら、それほど苦痛を味わうこともないでしょうが、お金をもらって書く原稿ともなればそうはいきません。

なぜなら何月何日までに書き終えてください、という条件が必ずつくからです。これが締切というものなのです。

これがあると、たとえ体の調子が悪かったり気分が乗らないときでも否応なしに書かなければなりません。

これには相当な苦痛が伴います。プロの物書きは年中付きまとってくるこうした苦痛と闘い続けているのです。

この本には締切に苦しめられる古今東西の作家たちのうめき声がいっぱい詰まっています。


〆切本とは

内容紹介


「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……
〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。
夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで
90
人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント


出版社からのコメント


しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。
本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわる
エッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集"とでも呼べる本です。
いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと
「〆切、背中を押してくれてありがとう! 」と感じるはずです。
だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための
しめきり参考書"でもあります。 



締め切りに苦しんでいる作家のうめき声が聞こえる




    

締め切りは古今東西の作家を苦しめ続けてきた






とは言え、締め切りがなければ作家は本を書かない









2018年11月20日火曜日

大相撲稀勢の里 何度休場しても給料が貰えるのは問題ではないか


大相撲九州場所 またしても横綱がゼロ


大相撲九州場所では横綱でただ一人出場していた稀勢の里がまさかの初日からの4連敗でまたしても休場。

応援していたファンもこれには同情を通り越して憐れみさえ感じている。

テレビでは街頭アンケートの模様を放映していたが、「頑張って再起してほしい」という人と「もう引退した方が良い」という意見が半々だった。

個人的には後者の「引退した方がいい」という意見に賛成だ。これ以上横綱のみじめな姿を見るのが忍びないからだ。

それにしてもまたしても横綱がゼロの場所になってしまった。これを喜んでいるのは出場力士たちだけであろう。

なにしろ強い人が3名もいなくなったのだから、たとえ平幕力士でも優勝が狙えるチャンスが到来したのだから。

しかしファンとしてはどうだろう。特に会場まで足を運んだ人たちは失望しているに違いない。


横綱の休場が多すぎて大相撲観戦の興味が半減


大相撲観戦の醍醐味の一つは下位の力士が横綱を倒し金星をあげるのを見ることである。

強い横綱が平幕力士に敗れるのは興味津々だ。その証拠にこれがあると座布団が乱れ飛んでファンはやんやの大騒ぎするではないか。

これだけを見ても高い入場料を払って相撲見物をした甲斐があると言えるが、横綱がいなければ、その大きな楽しみが奪われてしまうのだ。


横綱がゼロになっても入場料は下がらない


横綱がゼロになって一番不思議に思うことがある。それは入場料の問題である。

横綱がゼロになるということは当然見物に来る人にとってはは観戦する価値が下がる。なにしろ看板の力士が3人すべていなくなるのだから、見る人にとって価値は半分ぐらいになってしまうのではないだろうか。

とすると当然入場料が問題になる。価値が下がったのだから値下げするのが筋であろう。

でも実際は値下げなどまったくなく、普通と同じ入場料が取られる。その理由の一つは、休場した力士絵も給料は払われるからだ。


休んでも月給300万円 せめて半額ぐらいにしたらどうなのか


力士は休場しても給料はもらえる。一部手当の部分が引かれるが本給は全額貰える。したがって休場しても収入の面ではほとんどマイナスはない。

それに平幕力士は番付が下がるが横綱はそんなこととはなく何回休場しても地位が下がることはない。

何場所も続けて休場しても横綱の地位にいる稀勢の里を見ればそれがよくわかる。

問題はこれほど多く休場していながら横綱としての給料をもらい続けることだ。

横綱の給料と言えば月額約300万円にも及ぶ大金である。これを払うために休場しても入場料が下げられないというのなら、せめて給料を半分ぐらい減額にしてその分入場料をいくらか下げたらどうなのか。

それが筋というものではないだろうか。大相撲ファンもいつまでも黙っていないでこの点を追及すべきではないか。



2018年11月19日月曜日

わが町姫路には姫山公園というもみじの名勝がある


姫山公園のもみじはいまが見ごろ


晩秋まっただ中の昨日の午後、いまが盛りのもみじを見物に行ってきました。とはいえ遠くへ行ったわけではありません。いつも散策に出かけている姫山公園です。

この公園についてはこのブログでこれまでも何度も取り上げてきましたが、秋の紅葉については今回が初めてです。



そうなのです。姫山公園は春の桜だけでなく、秋のもみじの名勝でもあるのです。

姫山公園のもみじは長い沿道の両側にまるでトンネルのように続いています。

11月中旬のこの日は、まさに紅葉が真っ盛りで紅色のもみじが目に鮮やかでした。






2018年11月15日木曜日

人との出会い Vs 本との出会い


あの人との出会いが人生を決めた

自伝や回顧録などで、「あの人との出会いが私の人生を決めた」とか「あの人との出会いが無かったら今日の自分はない」などという言葉をよく目にします。

これは人との出会いがいかに貴重なものであるかかを言い表すときによく語られる言葉です。

日常で会えない人にも本の上では出会うことができる


手元に一冊の本があります。あまり新しいものではありませんが、タイトルは「教養脳を磨く」というもので、有名な脳科学者・茂木健一郎氏と作家で書誌学者である林望氏による対談集です。

対談集ということは二人が面と向かって話したことが本にまとめられているのですが、本のタイトルのごとく、いずれも教養人としてよく知られている学者二人が教養について語っているのです。

ということは、この本を読めば高名な方の教養についての考えが分かるのです。

考えてみればこれは凄いことではないですか。なぜならお二人とも日本を代表するような立派な学者であり、学生ならいざ知らず、市井の一般人が簡単に会える方々ではありません。

でもそんな方々にでも本の上だと楽々会えるのです。誌上でこの方々が本気で語ったことを直に聴くことができるのです。

質問こそできませんが、これはその人に直接会って話を聞くことと大きく変わるものではありません。

人に会うことの価値は、話を聞くことによりその方の人としての考え方を知ることです。

それを自分の考えに照らし合わせて、共通点や異なる点を比較することです。

こうすることによって自己を改善したり、改革することによって人としての進歩を図っていくのです。

読んだ本の数だけ著者との出会いがある


人生で出会うことのできる人の数は限られています。ただ会うだけならある程度の数が可能でしょうが、上で書いたように大きな影響を受けた、という程の出会いは稀です。

ところが本の方はどうでしょうか。本に出会うためには、まず図書館か書店に行きます。そこにはあなたとの出会いを待つ多くの本が待ってくれています。

ここで本とのお見合いが始まるのです。とはいえ、人とのお見合いと違って、選ぶのはこちらからだけで、相手がこちらを選ぶことはありません。したがってこちらの好み次第で好きなものを選ぶことができるのです。

だからこそ出会いの数が大きく広がるのです。言い換えると選んだ本の数だけ作者との出会いのチャンスがあるのです。

人を知るには小説よりエッセイの方が良い


本との出会いは作者との出会いです。つまり本を介して、それを書いた著者その人に出会うことなのです。なぜなら本に書いていることを通して、著者の人間としての考え方、生き方が伝わってくるからです。

このことにこそ本を読むことの最大の意味があるのです。私たちが本を読む目的は、自分を改善したり改革したりするためです。つまり今の自分をもっと進歩させようとするために読むのです。

ではこうした目的のためには、どのような本を読めばいいのでしょうか。

本の種類は多様です。小説、伝記(自伝)、評論集、エッセイ、歴史書なと、挙げるときりがありません。

こうした多種多様な本の中からいったい何を選ぶとよいのでしょうか。

もちろんどれを読んでもそれなりに有益なことは間違いありません。でもここでは「人を知る」という目的があります。そのためには、ズバリエッセイがおすすめです。

なぜかと言えばエッセイには書いた人の人となり(人間性)が最もよく表れるからです。つまり書いた人のものの考え方、生き方がストレートに現れるのです。それ故に、まるでその人に直に会うような体験ができるのです。

エッセイだけでなく自伝や回顧録なども良いのですが、これは誰もが書いているわけでなく数に限りがあって選択肢が少なくなります。

ではば小説だとどうでしょう。もちろん小説には私小説という分野があり、これなら作者自身の体験がテーマになっていますから、ある程度人間性に触れることができます。

でも小説で圧倒的に多いのは物語です。これは著者自身の体験を語ったものではありません。したがって著者の人間性に直接触れることはできません。この点はエッセイと比べるとよく理解できるのではないでしょうか。

2018年11月9日金曜日

本当の教養を身につけるためにはどんな本を読めばいいのだろうか


本当の教養を身につけたい、こう思っている人は少なくないはずです。でも本当の教養とは何なんでしょうか。これは難しい問題で簡単に答えられる人は少ないでしょう。

とはいえ真の教養を身につけるためにはまずこの答えを知ることから始めなければいけません。

でも意味を求めるためにgoogleを検索しても始まりません。

自らが多くの書物に当たって探らなければならないのです。でもいったいどんな本を読めばいいのでしょうか。

教養脳を磨く30冊とは


少し古くなりますが作家であり書誌学者でもある林望氏と脳科学者の茂木健一郎氏が共著で「教養脳を磨く」(NTT出版)という本を出版しています。

この本はお二人の対談集なのですが、タイトルの通り、教養の磨き方についてを語ったものです。

両氏ともイギリス留学が長く、滞在中には現地で多くの学者や文化人などと接していますが、二人ともイギリス人の教養には脱帽しています。特に自国の文化と歴史に対する造詣の深さには舌を巻いています。

私たち日本人も負けてはいられません。何しろ日本はイギリスと同じ先進7か国のメンバーなのです。何とかして先進国の国民としての恥ずかしくないだけの教養を身につけたいものです。

そのためには必要なのは、まず手始めとして両氏が教養脳を磨くための本として挙げた次の30冊を読むことをおすすめします。


教養脳を磨く30冊リスト


(林望セレクション)

1
潁原退蔵 俳句評釈 角川文庫
2
折口信夫 古代研究 中公クラシックス
3
紀貫之等 古今和歌集 岩波文庫
4
島津忠夫 新版百人一首 角川ソフィア文庫
5
シュリーマン 古代への情熱 新潮文庫
6
杉田玄白 蘭学事始 岩波文庫
7
薄田泣菫 茶話 全3巻
8
田中冬二 田中冬二全集 筑摩書房
9
永井荷風 断腸亭日乗 岩波文庫
10
夏目漱石 私の個人主義 講談社学術文庫
11
萩原朔太郎 萩原朔太郎詩集 岩波文庫
12
林望 往来の物語 集英社新書
13
福澤諭吉 日本婦人論 日本男子論 (著作集第10巻)
14
森鴎外 渋江抽斎 岩波文庫
15
与謝蕪村 蕪村全句集 おうふう


(
茂木健一郎セレクション)

1
内田百間 阿房列車 全3巻 新潮文庫
2
小林秀雄 考えるヒント 新潮社
3
シュレーディンガー 生命とは何か 物理的にみた生細胞 岩波文庫
4
高木貞治 解析概論 岩波書店
5
チャールズ・ダーウィン 種の起源 岩波文庫
6
ディラック 量子力学 岩波書店
7
ドストエフスキー 罪と罰 新潮文庫
8
夏目漱石 三四郎 岩波文庫
9
ニーチェ 悲劇の誕生 新潮文庫
10
リチャード・P・ファインマン ご冗談でしょう、ファインマンさん 岩波現代文庫
11
福沢諭吉 新訂福翁自伝 岩波文庫
12
ロジャー・ペンローズ 皇帝の新しい心 コンピュータ・心・物理法則 みすず書房
13
ダグラス・R・ホフスタッター ゲーゲル・エッシャー・バッハ あるいは不思議の環 白楊社
14
マルクス 資本論 岩波文庫
15
クロード・レヴィ=ストロース 野生の思考 みすず書房




図書館や本屋へ行く前にまず青空文庫を当たってみよう


上に挙げられた本は名著ばかりですから図書館や書店に行けばその多くが見つかるはずです。

でもその前にネットの無料電子書籍「青空文庫」を当たってみることにしました。

するとどうでしょう。作者別の目次をざっと見渡しただけで次の8冊が収録されていることが分かりました。海外作家についてはまだ調べていませんが、皆さんも探してみてはいかがですか。


青空文庫収録作品

・薄田泣菫「茶話」
・永井荷風「断腸亭日乗」
・夏目漱石「私の個人主義」
・萩原朔太郎「萩原朔太郎詩集」
・福沢諭吉「日本婦人論、日本男子論」
・森鴎外「渋江抽斎」
・夏目漱石「三四郎」
・福沢諭吉「福翁自伝」


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「教養脳を磨く」: 著者紹介


林 望 (はやし のぞむ)
1949
年東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授などを歴任。
専門は日本書誌学、国文学。エッセイ、小説のほか、歌曲の詩作、能楽、評論など、幅広い分野で活躍。1991年に『イギリスはおいしい』(平凡社)で日本エッセイスト・クラブ賞、1992年に『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(ケンブリッジ大学出版)で国際交流奨励賞、1993年に『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞を受賞。
著書に『薩摩スチューデント、西へ』(光文社)、『東京坊ちゃん』(小学館文庫)、『日本語は死にかかっている』(NTT出版)などがある。


茂木 健一郎 (もぎ けんいちろう)
ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授。1962年東京都生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。
2005
年に『脳と仮想』(新潮社)で第四回小林秀雄賞を受賞。
著書に『脳のなかの文学』(文春文庫)、『心を生みだす脳のシステム』(NHKブックス)、『思考の補助線』 (ちくま新書) 、『トゥープゥートゥーのすむエリー星』(毎日新聞社)など多数あり。