2015年7月21日火曜日

あなたが書いた文章に誤字脱字はないですか? ・ 誤字脱字と文学賞にまつわる忘れられない話


文豪夏目漱石にも誤字脱字はあった

文章には誤字脱字はよくあることです。言い換えれば文章には誤字脱字はつきものと言ってもいいかもしれません。

出版社や新聞社に必ず校正部員や校閲部員がいるのを見ればそれがよく分かります。

とはいえ、この誤字脱字も場合によっては単なるミスではすまないこともあります。

たとえば文学賞の最終選考に二つの作品が残ったとします。どちらも甲乙つけ難い傑作です。でも入賞作を1点だけ選ばなければなりません。

この場合、作品の内容では優劣が決められないとすれば、何を基準に決めれば良いのでしょうか。

それには決して良い方法とはいえませんが、「アラ探し」もひとつの方法です。つまりミスを探すのです。

とはいえ、最終候補に残ったような作品には言葉づかいなどの、文章上のミスなどまずありえません。

では誤字脱字はどうでしょうか。

文豪夏目漱石でさえ誤字脱字は少なくなかったと言われています。漱石でさえそうなら、文学賞応募レベルの作品に誤字脱字がないとは限りません。

ということで選考委員は必死になって二作品の誤字脱字を探しました。

すると、かろうじて一つの作品の方に送り仮名のミスを一ヶ所見つけ、それを理由にもう一つの作品を最優秀作にした、という話を聴いたことがあります。

これこそまさに致命的なミスの他の何物でもありません。


文学作品の誤字脱字は大目に見られる?

上のような話がある反面、新人文学賞の選考では誤字脱字は決定的なミスとはみなされない、とも聴きます。

いや、「聴きます」というような他人ごとではなく、これについては私自身が直接体験したしたことです。

40代の頃、私は大手出版社のメジャーな新人文学賞に立て続けに3回応募しました。

ターゲットは講談社、文芸春秋、集英社でした。

一作だけでは厳しい予選を通過するのは無理と思い、「下手な鉄砲もなんとか」で発表を待たず連続して3回応募したのです。

自信はからきしありませんでした。ところがです。驚くなかれ3作とも難関と言われる一次予選を突破したのです。

あの時はまさに天にも昇るような感激でした。

3作品のうち、1作品は2次も突破したのですが結局それで終わりました。


でも今日の話はそんなことではありません。

実は後になってこの3作品に大変なミスがあったことが分かったのです。

どんなミスかと言いますと誤字脱字が大量にあったのす。

その頃の私は仕事も含めて文章を書くのにワープロを利用していました。

ところが当時のワープロはお粗末なもので、キーボードの文字配列にしても今のものと違って左からABC・・・という風にアルファベットの順番どうりに並んでいたのです。

忘れもしません、キャノンが初めて発売したワードボーイという製品でした。

若い頃から英文タイプのキーボードに慣れていた私にとって、これは使いづらいことこの上ありません。

応募した3つの小説はそのワープロを使って書いたものです。大量の誤字脱字が出たのはそのせいかもしれません。

誤字脱字は一つの文章に一つか二つあっても恥ずかしいことなのですが、そのときはひとつの作品だけでも実に30箇所以上あったのです。

ということは三作品あわせれば100箇所近くあったことになります。

そうなのです。中編小説三作品併せて320枚の原稿用紙に合計110箇所の誤字脱字があったのです。

これは信じられないことです。なぜならそれらがすべてメジャーといわれる文学新人賞の予選を通過した作品だったからです。

つまり 「よくもまあ、これだけ誤字脱字が多い作品が厳しい予選を通過したものだ」 と思ったのです。

因みに三つの文学賞とも応募作品は1000点以上あり、中でも文芸春秋のオール読物は1700編もありました。

その中で一次通過は1割程度です。その狭い門を誤字脱字だらけの三作品がすべて通過したのです。これはまるでミステリーのような話ではありませんか。

その後私は長い間その理由について考えました。

誤字脱字も当然選考理由の一つであるはずなのに、何故あれだけ大量のミスが見過ごされたのか、その理由が知りたかったからです。

でも誰に聴くこともなく 「小説などの文学作品は誤字脱字より中身の方が優先される」 という結論に達したのです。

2015年7月16日木曜日

夜のゴールデンタイムTV番組 ・ キー局のくだらないバラエティ番組はどうしたら無くすことができるか



TVのつまらないバラエティ番組を支持しているのは未青年者層なのか?

はっきり言って最近のテレビのバラエティ番組のくだらなさ加減はひどいものです。

これだといかにテレビが好きな人でも支持する気にはならないのではないでしょうか。

テレビ番組についてのアンケートを見ても、70%近くの人が「今のバラエティ番組はくだらなくて見るに値しない」と答えています。

とはいえ日曜日の「世界の果てまでイッテQ」などの人気番組ともなれば視聴率は関東地区で17%から18%に達しています。

関東地区の視聴率は1%が40万人と言われていますから、18%は700万人以上になります。

くだらないと言われながらこれだけ多くの人が観ているのです。

でも、いったいどういう層がこうした番組を観ているのでしょうか。

おそらく視聴者の多くは小中高生を中心にした未成年者なのではないでしょうか。

テレビ局側も敢えてこうした層をターゲットにして番組作りをしているようにも思えます。

なぜなら出演者である芸能人のリアクションの取りかたを見ても、どうもそうした層の受けを狙っているように感じられるからです。

つまりリアクションの取り方も吐くセリフも幼稚さ丸出しだからです。

それにスポンサーにしても未成年者層がターゲットになっていても良いと考えているふしがあります。

というのは今どきの未成年は、スマホのような値段の高額な商品でも親に買わす力を持っており、購買に対する影響力は強いと認めているからです。

スポンサーは自社の商品を売ることが第一で、番組の質は二の次なのです。

したがって一定の視聴率さえ獲得できれば、例え質が低いと非難されても番組から下りる気はさらさらないのでしょう。

大人がくだらないといっても、未成年者に支持されれば良いからです。そうすれば番組はいつまでも高視聴率を維持でき、商品が売れていくからです。

ということはバラエティ番組を止めさせるには視聴率を下げることです。

そのためには親や周りの人がバラエティ番組を観ないように未成年者を説得するしか方法がありません。


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TV番組の視聴率(関東地区)


番組名
放送局
放送日
放送開始-分数
番組平均
世帯視聴率()

世界の果てまでイッテQ!
日本テレビ
'15/07/12()
19:58 - 56
17.7

ザ!鉄腕!DASH!
日本テレビ
'15/07/12()
19:00 - 58
16.8

さんま御殿3時間SP女子アナ軍団の逆襲!最強2世&ピョン吉祭
日本テレビ
'15/07/07()
19:00 - 174
16.2

1億人の大質問!?笑ってコラえて2時間スペシャル!
日本テレビ
'15/07/08()
19:56 - 118
15.2

ぴったんこカン・カン
TBS
'15/07/10()
19:56 - 58
14.7

しゃべくり007幸せ絶頂な人タダじゃ帰さん!夏の2H SP
日本テレビ
'15/07/06()
21:00 - 114
14.5

爆報!THEフライデー
TBS
'15/07/10()
19:00 - 56
13.8

秘密のケンミンSHOW夏がキターッ!ヒミツ炸裂!大カミングアウトSP!!
日本テレビ
'15/07/09()
21:00 - 114
13.0

行列のできる法律相談所
日本テレビ
'15/07/12()
21:00 - 54
13.0

おしゃれイズム
日本テレビ
'15/07/12()
22:00 - 30
13.0


 
 ビデオリサーチ調べ

2015年7月5日日曜日

「まくら営業」と「まくら探し」 ・ 夜の盛り場でよくある枕にまつわる男女のお話



聴いたことがありますか?、この二つの盛り場用語

そもそもこんなタイトルの記事を書く羽目に陥ったのは、新宿歌舞伎町のぼったくりキャバクラの記事を読んだからです。

記事によると、3人連れの客が歌舞伎町のあるキャバクラで3時間ぐらい飲食した後で、なんと桁違いの110万円もの代金を請求されたというのです。

あまりの高額な代金に客が抗議すると、店員は脅し文句を吐いて開き直ったと言います。

結局客が警察に訴えて店員は逮捕されたのですが、こうした事件がいま歌舞伎町かいわいでしばしば起こっているようです。

でも夜の盛り場に、こうした危険性が潜んでいるのは何も今始まったことではありません。

確か大阪キタの盛り場でも2年ほど前ガールズバーの料金トラブルで殺人事件が起こったこともありました。

夜の盛り場というところは特異で異常な場所とも言えます。なぜなら「酒と女と欲」が中心に動く世界だからです。

そんなことを考えていてふと頭に浮かんできたのが「まくら営業」と「まくら探し」という二つの言葉です。

なぜこうした言葉が頭に浮かんだと言いますと、まず「まくら営業」ですが、これは数ヶ月前にメディアがこれに関するニュースを大きく伝えていたからです。

その内容は、不倫に関するある裁判で、クラブのホステスと客との情事は、いわゆる「まくら営業」に当たり、ホステスが仕事として行ったことで不倫には当たらないない」という判決が出たたことが大きく報じられていたからです。

こうした関係は情事のカップルには多いパターンですが、これが裁判で不倫ではなく「まくら営業」と認められたことが印象的で、頭に強く残っていたのです。

それに関連してなにげなく思い出したのが「まくら探し」という言葉です。

思い出したと表現するのは、この言葉と遭遇したのが古い過去のことだったからです。

確か20代半ば頃の話です。もちろんまだ独身の頃です。忘れもしないそれは夏のボーナスが支給された6月のある日のことでした。

その頃の給料は今のように銀行振込ではなく、ボーナスも現金で支給されたいました。

とはいえ今から数十年前の事ですから、支給額はそれほど多くなく30万円を少し超えた程度だったでしょうか。

そのキャッシュが入った袋をスーツの内ボケッとにしまい、仕事が終わると「今日はまっすぐ家に帰ろう」と思って会社を出ました。

でも帰途で悪い先輩に誘われてつい気を許したのが間違いの元で、「一軒だけ付き合ってくれ」と、大阪の十三(じゅうそう)のスナックまで連れていかれました。

そして先輩と別れたのは12時少し前でした。まだ電車はじゅうぶんある時間なので私鉄の駅に向かって歩いていました。

駅の手前の交差点を渡るとき、すぐ前をすごく魅力的な女性が歩いていました。

酔っていた勢いもあって、「どちらまでお帰りですか」と、その女性に声をかけたのです。

すると女性はニコッと微笑んで、「遠くはないのですけど、帰ろうかどうしようか迷っているのです」と応えるのです。

その甘い言葉が私にとって命取りになったのです。

その女性は決して「夜の女」などには見えない、どちらかというと大会社のOL風の人でした。

でもその女性との出会いが悲劇の始まりだったのです。

結果から言えば、その女性は「まくら探」しと呼ばれる詐欺師だったのです。

声をかけてから1時間後にはわたしたちは梅田のラブホテルにいました。そしてその夜は無事過ぎました。

目的を達成した安心感のせいか、すっかり余裕の出た私は、翌朝彼女を部屋に残して一人で風呂にに入りました。

悲劇に気がついたのは風呂から上がってからでした。

室内のどこを探しても待ってくれるはずの彼女がいないのです。

不吉な予感が頭をよぎりました。急いでクローゼットへ走り、スーツの内ポケットをさぐりました。

悪い予感は的中しました。ボーナスの入った袋がないのです。

そんなはずはない、と何度もば何度もさぐりましたが封筒はどこにもありません。

現実は残酷です。女はわたしが風呂に入っている間にお金を盗んでトンズラしたのです。

後で知ったのですが、こうした窃盗のことを「まくら探し」というそうです。

2015年7月1日水曜日

家庭のゴミ排出量が世界一の日本! ・ できることならこの汚名は返上したい




1年間に排出するゴミの量(1人当たり)
  
日本   320kg
  
  フランス 180kg
  
  ドイツ   140kg
  
  アメリカ 100kg


 
  ゴミ焼却炉の数
 

    日本  1243                                                                                                     
                                                   
  アメリカ   351
                                            
    フランス  188
                                                        
     ドイツ    51

      
 (出典)Oceans conserve 日本のエコ活動と環境問題   
 
 

日本の家庭のゴミ輩出量は世界一 ・ ありえない事実がここにある

どうですか皆さん。上の二つのランキングをご存知でしたか。もしそうでないとするとずいぶん驚かれたのではないでしょうか。

まさかこんなことで日本が世界一だとは想像もしていなかったのでしょう。

上のデータのうち一つは、一人当たりのゴミ年間排出量で、もう一つが国別のゴミ焼却炉の数です。

ご覧のとおり、この両方ともわが国がダントツの第一位なのです。

数字でもお分かりのように、ゴミ排出量では2位にフランスの約2倍、ごみ焼却炉の数ではなんと2位のアメリカの4倍に達するほどの桁違いな多さなのです。

信じられないことなのですが、もしこれが事実なら実に不名誉なことではないですか。

しかしわが国のゴミに関するこうした恐ろしいほどの現実を国民一人一人は認識しているのでしょうか。

いいえ、とうていそうとは思えません。知っていれば、ゴミの量はこれほど多くならないはずです。

それはそうでしょう、ゴミが多いのはとてもイヤなことです。

しかも世界でダントツ多いとなると、不名誉と言うよりむしろ屈辱的なことではないですか。

日本人がそんな恥ずかしいことを放置するはずがありません。

そうしてこなかったのは一人一人がこの現実を認識していなかったからなのです。

ということは、ゴミ問題を担当する当局が国民に周知させることを怠っていたのです。

と言うより、あえてそうしなかったのかもしれません。でもなぜでしょう。

答えはハッキリしています。この問題をを前面に出して論じると経済成長にマイナスになるからなのです。

これについてはゴミが出る原因を考えてみるとよく分かります。

まずなぜなぜ日本はこれほど多くのゴミが出るのでしょうか。

ズバリ、それはコンビニなどで販売されている惣菜などに使用されるプラスティック容器がやたら多いからです。

コンビニのはまさにプラスティック容器の宝庫と言ってもいいぐらいなのです。

そのコンビニが今の日本には52,000店舗以上もあるのです。

これはすごい数ではありませんか。これだけのコンビニが毎日膨大な量のプラスティック容器に入った食品の販売を続けているのです。

これが、とりもなおさず日本の家庭ごみを世界一にした元凶なのです。

でも関係官庁なぜ家庭ごみのゴミの元凶とも言えるどプラスティック容器を野放しにしているのでしょうか。

これが日本を世界一のゴミ大国にしている原因であることはよく分かっているはずです。

でもいまだにこれを静観しているのです。これこそ経済発展優先の発想が見え見えではないですか。

これに対して諸外国はプラステック容器に厳しい規制をかけています。

最も厳しいのはドイツです。ドイツではもうずっと以前からDSDシステムという包装容器のリサイクルシステムが採り入れられています。

この制度は事業者がドイツ政府の支援を受けながら、自前で容器の回収を行うものです。

この優れたシステムはお隣の国韓国でも採用されており、例えば1回限りの使い捨て容器に規制をかけたり、飲食店での使い捨てカップの使用を禁止にしたり、ホテルなどでアメニティとしてよく使われている使い捨て歯ブラシさえ禁止になっているぐらいです。

しかし日本ではコンビニの増加にストップをかける動きもなければ、使い捨て容器を規制する大きな動きも今のところまったくないようです。

これではいつまでたっても<家庭ゴミ排出量世界一>という汚名は消えることはないでしょう。