2017年2月5日日曜日

いま世界中の首脳が難民問題で頭を悩ませている ・ 書評 「シリア難民」 パトリック キングスレー著 藤原朝子訳 ダイヤモンド社


(この本のサブタイトル)
人類に突き付けられた21世紀最悪の難問

2016年はテロと難民問題で世界中が揺るがされた年でした。

特に中心になったフランス、ドイツをはじめ欧州各国の首脳はひっきりなしに発生するテロと難民受入れ問題の対応に迫られ、息つく暇もなかったのではないでしょうか。

テロはさておき、今回ご紹介する「シリア難民」という本はイギリス人ジャーナリストによって書かれたものです。

難民には政治難民と経済難民がありますが、なんといっても悲惨なのは政治難民の方で、今回テーマになっているのは戦火で住む場所を追われたシリア難民ですから、その悲惨さはことさらです。

本書はハーシムという名の一人の難民を主人公にして、彼が目的の地であるスエーデンにたどり着くまでの苦難に満ちた旅路を追ったものです。


国を追われる人々に密航を煽る悪徳業者たち

難民問題で忘れてはいけないのは難民の渡航に介入する密航業者の存在です。

そもそも今のように難民が爆発的に増加したのは密航業者が国を追われる人々に向けて、脱出のために密航を煽っていることが原因とも言われています。

それをあらわす一つの例は、フェイスブックに徒歩で目的地を目指して移動しようとする人々に対して、密航業者の手による詳細なルートが記載されていることです。

こうした綿密な手配を下す一方、密航業者が難民たちを航海で運ぶ船は、驚くべきかな、単に空気を入れるだけで用を足すゴムボートも少なくなく、しかも30人ほどの定員なのに、倍の60人ぐらいを乗せるのも珍しくないのです。

このように、航海用の船が粗末なゴムボートであることが少なくないばかりか、倍にも及ぶ定員オーバーが日常茶飯事なのです。

これだと航海中に沈没する船が多くなるのは目に見えています。

でも国を脱出する人々はそうした危険を知りながら新天地を目指したいばかりに、あえて航海に踏み切るのです。

密航業者はそうした難民の心情を逆手にとって危険と背中合わせのあくどい商売を続けているのです。

とはいえ、航海中に多くの難民が命を落とす現状を見かねて、欧州各国はこれ以上犠牲者を出すまいと 密航業者の取り締まりに力を入れ始めています。

その甲斐あって、このところ航海中に命を落とす難民は少しずつ減ってきているようです。

それにしても、記事の表題にもしている、この本のサブタイトルである「人類に突き付けられた21世紀最悪の難問」というのは、実に的を得た表現ではありませんか。

とはいえ、それほどの難問であるだけに、今後も簡単には解決できないことは確かなようです。


この本のテーマに関連して、今年に入って米国の新大統領であるトランプ氏が、アフリカや中東など7か国からの入国禁止令を出したのが大問題になっています。

果たしてこの問題は、今後どのように落ち着くのでしょうか。

2017年2月1日水曜日

ホテルで味わう極上の非日常体験 ・ あなたにも手の届くホテルのスイートルームはこんなにある!

  

ホテルの格付けはスイートルームの価格で決まる!

ホテルのスイートルームと聞くと、おそらく多くの人が真っ先に思い浮べるのは値段の高さではないでしょうか。

それもそうでしょう。超一流ホテルのスイートルームともなれば、その値段は並大抵ではなく、150万円も珍しくなく、中には100万円を超えるものもあるからです。

これを聞くと、たいていの人は「自分の1ヶ月の給料より高いではないか」と、恐れをなすのではないでしょうか。

それ故に,スイートルームはお金持ちだけのもので、庶民には関係ない、と考えてしまい、端から利用を諦めてしまうのでしょう。ちなみに東京のホテルには次のような高価なスイートルームがあります。

    


           ザ・ペニンシュラ東京 デラックススイート
 



東京都内のホテルスイートルーム価格ランキング(一泊料金)

ザ・リッツカールトン東京  ザ・リッツカールトンスイーツ 2,100,000
シャングリ・ラ東京  プレジデンシャルスイート 2000000
パークハイアット東京 プレジデンシャルスイート 1,039,100円(平均料金)
ザ・ペニンシュラ東京  ザ・ペニンシュラスイート  981,750
マンダリンオリエンタル東京  プレジデンシャルスイート 840,000

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ご覧のように東京の超一流と呼ばれるホテルのスイートルームには目をむくような値段がついています。しかし、なぜこれほど高価なのでしょうか?

ホテルがこうした豪華な部屋を持つのは、一つは宣伝のためです。それは「ホテルのランクはスイートルームで決まる」というのがホテル界の常識であり、豪華で値段の高いスイートルームを持つホテルほど、一流としての格付けが高くなると考えられているからです。

でもこうしたスイートルームにはいつでも利用客があるとは限りません。

それもそうかもしれません。なにしろ売り込み対象の顧客は、大富豪や、VIPと呼ばれる要人が対象ですから、利用があるのはそうした人たちの訪問時だけで、良くて月に数回というところではないでしょうか。

でもそれではホテルの看板であるスイートルームが泣きます。そこでスイートルームのラインナップを増やして、需要を促進するために、よりリーズナブル価格の商品を提供しようとしているのです。

ひと昔前と違って今はスイートルームを巡る事情も大きく変化してきました。

理由は二つあります。一つは外資系を中心にして高級ホテルが増えたためスイートルームの供給量が増加したことです。

そしてもう一つは人々の住生活が向上してきたため、質に対する要求が高くなり、ホテルの客室に対してより高級性を要求するようになってきたからです。

とはいえ、いかにスイートとは言え、普通の人々にとって一泊50万円とか100万円クラスの利用はとうてい無理ですから、スイートルームにランクを設けて、少し手を伸ばせば誰もが手が届く程度のスイートルームを売り出しているのです。

それが最近注目を集めているジュニアスイートルームプランです。

ジュニアスイートルーム


ジュニアスイートルーム(Junior Suite Room)とは?

ジュニアスイートルームはホテルの部屋タイプで、別名セミスイートと呼ばれる小型でコンパクトなスイートルームを言います。

形はベッドルームとリビングルームで構成されていますが、2つが完全に独立していないことが普通です。小型のスイートルームであることがセミスイートと呼ばれる所以です。


       
      
      大事な人と大事な時を過ごすために
   東京・おすすめジュニアスイートルーム5

ここでは東京にある有名ホテルのジュニアスイートルームをご紹介します。


ホテルオークラ東京ベイ  ジュニスイート 77,200円(2名)

帝国ホテル ジュニアスイート 112860円(2

ホテルニューオータニ ジュニアスイート 120,000150,000円(2名)

リーガロイヤルホテル東京  ジュニアスイートツイン 62,96468,904円(最大4名)

プリンスパークタワー東京 パノラミックジュニアスイートルーム 89,100円(2名、税別)



  ホテルに泊るなら、非日常を体験しないと意味がない


出張でのビジネスホテル滞在は別として、人々が旅行などでホテルに泊る際は、少なからず期待を抱くはずです。その期待が何かといえば、普段の生活にはない非日常的なものに対するものではないでしょうか。その一つが設備であり、中でも最も期待するのは客室でしょう。

一昔前なら、ホテルの客室といえば、どれも立派に見えて、居心地が良さそうに思えたものです。でも今はそうはいきません。なぜなら人々の住生活がうんと良くなっているからです。

いまやタワーマンションをはじめ都市型マンションに住む人が次第に増えてています。都市型マンションは外観が立派な上に設備も充実しており、場合によっては並みのシティホテル顔負けというほど豪華なところもあります。
そうしたところで日常生活を送っている人にとって、ホテルに望むものはいったい何でしょうか。

いうまでもありません。ホテルに期待するのは非日常的な体験ですから、少なくても我が家より素敵な場所であって欲しいと思うはずです。そんな人にとってホテルの部屋が何の変哲もないツインやダブルルームなどであったらどうでしょう。おそらく「これだと我が家のリビングや寝室の方がまし」と思う人もでてくるのではないでしょうか。
これでは非日常的な雰囲気を期待するなど、もってのほかです。

そこでおすすめするのが東京のホテル自慢のジュニアスイートルームなのです。



2017年1月27日金曜日

通勤手当の非課税枠が15万円になり、新幹線通勤が増えてきた



今や新幹線通勤は重役だけのものではない

通勤と言えば真っ先に頭に浮かぶのは、ラッシュ時の押し合いへし合いの満員電車です。

とはいえ人口が少しづつ減少している今は一時ほどではありませんが、毎朝ラッシュの電車と格闘しながら会社に向かうのもサラリーマンの宿命といえます。

それも通勤距離が短かればまだしも、遠距離通勤だと苦労はひとしおです。

でもそんな過酷な遠距離通勤サラリーマンに朗報がもたらされました。それは2016年から通勤交通費の非課税枠が拡大されたことです。

これまで非課税扱いは10万円までだったのが、一気に5万円アップして15ま円になったのです。

15万円と言えばたいそうな額であり、これだとかなり遠距離の通勤でも交通費を十分に賄えるのではないでしょうか。

それだけではありません。一般のサラリーマンの通勤と言えば電車にしても、普通電車しか利用できませんが、今後は特急や新幹線なでを利用できる人が増えるのではないでしょうか。

通勤にはたいてい定期券が利用されますが、その定期券にはもちろん特急や新幹線のものあります。

では遠距離通勤の場合、いったい交通費はどれくらいになるのでしょうか。参考までにご紹介しますと、

例えば利用客が多いとされる
新大阪⇔名古屋間の1ヶ月の新幹線定期代は136、640円
になります。

では、東京の場合どうでしょう。
東京からの通勤手当非課税限度枠内15万円の定期代の範囲は静岡までの1ヶ月130,140です。

残念ながら定期代が適用されるのは200㎞までとなっており、静岡以西の定期代はありません。

これでお分かりのように、新大阪⇔名古屋だと、時間的に可能なだけでなく費用的にも非課税限度額の枠内に入りますから通勤は可能なのではないでしょうか。

今回の非課税限度額拡大で、今後大阪⇔名古屋間を通勤に通勤する人が増えるのではないでしょうか。

何らかの事情で引っ越しが不可能で遠距離通勤が避けられないな人にとって、これからは新幹線通勤も選択肢の一つになるかもしれません。

以下は普通電車と比べた新幹線通勤の数々のメリットです。



新幹線通勤にはこんなメリットがある

・座席がほぼ確実に確保できる
・喫煙ができる(喫煙室)
・職場に早く着き、帰宅も早くなる
・遅れがあまりない
・気分が良い



安いLCCを利用すれば飛行機通勤も夢ではない?

LCCとも呼ばれる格安航空会社の登場で飛行機も随分大衆的な乗り物になってきました。

何しろ場合によっては新幹線より安いものもあるぐらいですから驚きです。

ということは、新幹線同様、これを通勤に利用する人も今後次第に増えてくるのではないでしょうか。

とはいえ飛行機ともなれば誰もというわけではなく、対象はステータスや報酬が高く、しかも遠隔地への移動が必要になる職業である医師、弁護士、大学講師あたりではないでしょうか。

そうした人たちの実態を知りたい方は「飛行機通勤」で検索してみてください。医師など、実際に体験した人たちのブログを読むことができます。

ただ飛行機通勤の残念なところは、今のところ電車通勤のような定期は存在しないことです。

したがって通勤に安く利用しようとするなら、回数券の利用しか方法がありません。

でもこうした回数券利用で格安LCCを使えば、以前よりうんと安上がりになることは間違いありません。

もちろん毎日の通勤というわけにはいきませんが、週に何日という隔日通勤などの場合だと、費用の方も今回の非課税枠15万円以内に収まることもあるでししょうから通勤手当として扱われます。

こうした事情から、今後飛行機の通勤利用が増えることはじゅうぶん予想できます。










2017年1月11日水曜日

せっかちな日本人が行列が好きになったのはなぜ?



土日や祝日は街のあちこちに行列が

最近では土日など休みの日に繁華街へ出ると必ずと言っていいほど目にするのが人々の行列です。

ウィークデイはそれ程でもありませんが、土日や祝日ともなれば街のあちこちで行列に出会います。

先週の日曜日もそうでした。

まず最初に目にしたのは、街の中心にある商店街の中ほどにある鯛焼き屋前の20名ほどの列でした

この店はこの界隈で行列のできる店として名が通っており、「カスタード」という鯛焼きが抜群に美味しいと、評判の店なのです。

その行列を通り過ごして次は行きつけの駅前のカフェに向かったのですが、ここでもいつものごとく注文カウンターの前には10人ほどの列がありました。

この店は平日でも決まって何人かの行列ができるのですが、日曜日ともなると格別です。

仕方なく10名余の最後尾について順番を待つことにしましたが、紅茶とクッキーを注文するまでに10分以上かかりました。

お茶がすむと、今度向かったのいつも行く駅構内にあるショッピングセンター内の本屋です。

本を買う予定はなかったのですが、店の中に設けられているベンチで読書するのが目的です。

でもその場所に達するためには入り口を入ってすぐ右手にある販売カウンターの前を通らなければなりません。

そこにはたいてい注文待ちの客の列ができているのですが、日曜日のこの日は格別長くて10メートル以上に及ぶほどで、人数にすると優に30名は超えていました。

こうした光景を目の当たりにすると、世間で言われている、「本離れ」とか、「出版不況」などが嘘のように感じます。


人はなぜ行列に並ぶのか?

ひと昔前の日本人は行列は嫌いな人が多かったはずです。なぜなら、日本人はせっかちで、何事も”素早くやるのを良し”とする人種だからです。

それをよく示しているのは歩くスピードです。ひと昔前までは日本人の歩行のスピードは世界的に見ても速い方でした。

でも下の表にあるように、今では、どちらかと言えば遅い方に変わってきたのです。

歩くスピードが速いのは目的地に早く達したいからで、せっかち度をあらわす良い指標と考えられます。

したがってひと昔のように歩行の速い日本人なら、目的達成に時間がかかる行列が嫌いなはずです。

でも、いたるところに行列ができる今はそんな風には見えません。

いったいこれはどうしたことなのでしょうか。日本人はもはやせっかちでなくなり、目的を早く達成しようとは思わないようになったのでしょうか?


日本人はせっかちでなくなったのか?

それにしてもいくら日曜日だとはいえ、行く先々でこれほど行列に遭遇するのは、いったいどうしたことなのでしょうか。

行列に並べば、自分の順番が来るまで待たなければなりません。

待つとなれば時間がかかります。それを時間の無駄と思わないのでしょうか。

でもどの顔をみても不満そうにしている人はいないようで、反対に行列を楽しんでいるかのようにも見えます。

そうなのです、今や日本人は今では行列を楽しむようになったのです。人の列の中に加わること自体に楽しみを見出しているのです。

ひと昔前の日本人は行列は嫌いな人が多かったはずです。せっかちで、何事も素早くやるのを良しとする人種だったからです。

歩行が速いのも目的地に早く達したいからで、せっかち度をあらわす良い指標と考えられます。

そんな日本人なら、目的達成に時間がかかる行列が嫌いなはずです。

でも今では平気で時間のかかる行列に並ぶようになったのはなぜでしょうか?

それは歩くスピードの世界ランキングにも現れているように、今や日本人はせっかちでなくなったからなのではないしょうか?

それ故に評判の良い物やサービスを手に入れるためには多少は時間を犠牲にしても良いと考えるようになったのに違いありません。

下の表にあるように、今や日本人の歩くスピードは、どちらかと言えば世界の中でも遅い方に属しているのです。




歩くのが遅い国の世界ランキング

世界32カ国を対象に歩行速度を測定

1位:マラウイ:2.05km/
2位:バーレーン:3.66km/
3位:スイス:3.73km/
14:日本:5.05km/



2017年1月4日水曜日

この自伝がおもしろい! ・ 「片道の人生」 ジェームス三木 著 新日本出版社



脚本家に必要な資質は 胃が丈夫、おしゃべり、嘘つき、の三つである、と著者は言う

テレビをあまり見ない人でもおそらくジェームス三木の名前を知らない人はいないのではないでしょうか。

なぜなら、たまにしか見ないテレビドラマでも、脚本担当がジェームス三木であることが少なくないからです。

80歳を超えた今は一時ほどではありませんが、ジェームス三木は、これまで数えきれないほどの作品を書いてきた売れに売れた脚本家なのです。

そんな売れっ子脚本家が81歳になって始めた書いたのが今回の自伝「片道の人生」です。

なにしろジェームス三木と言えば、テレビを観る人々をいつも惹きつけている人気抜群のシナリオライターです。そんな人の書いた自伝ですから面白くないはずがありません。

この本は伝記とは言え、すべてのテーマをきっちり2ページにおさめエッセイ風に書いていますから、読みやすさという点でも抜群で、テーマ数が多く、ページ数の多い本にもかかわらず何の抵抗なくスイスイ読み進むことができます。


著者は冒頭で脚本家に必要な資質を挙げています。

それは、胃が丈夫なこと、おしゃべり、嘘つき、の三つで、いずれも自分にピッタリ当てはまる、と書いています。

まず胃がじょうぶなことですが、これは脚本が出来上がるとドラマ制作に携わるいろいろな人から意見が百出し、中には批判的なものも多く、それに対抗するには気が弱くては無理で

気が強く胃がが丈夫な人でなければ作品に対する注文や批判に耐えきれず、ストレスで仕事を継続することが困難になる。というのが理由です。

おしゃべりであること、というのは、完成した脚本について会議などで検討会が開かれた際、おしゃべりで口達者でなければ、作品に対してはっきりとした主張ができません。

そうなれば周りの人の批判的な意見に左右されたりして書き直しさせられることが多くなる、ということ。

最後の嘘つきに関しては、ドラマそのものが妄想の産物であり、まことしやかに人物を描き、ストーリーをでっちあげるもの、だからだそうです。

三つとも、なるほどと納得できました。


確かな感性が人をひきつける

人を惹きつける面白いドラマを書き続ける人気脚本家ともなれば、鋭い感性がないと務まるものではありません。

読んでいて著者の卓越した感性を随所に感じましたが、多くの中から一つだけ具体的な例を書いておきます。

テレビなどの天気予報について触れていた文章にこう書いてありました。

「日本の天気予報ではお天気キャスターが天気の予報だけでなく、傘の持参や服装まで助言しているが、あれはおこがましいことだ」。

これについては私自身もかねがね感じていたことで、傘の持参や服装について助言するキャスターに対しては、「要らぬことを言わなくても良い」と、いつも呟いていましたので、偶然とはいえ、高名な脚本家と感性が一致したことを、すごく喜ばしく思っています。


抜群のユーモアセンスは外国人をも魅了する

著者は海外旅行が好きで、これまでに世界のあらゆる国を回っていますが、その行く先々で現地の人々を惹きつけ、好感を持たれているようですが、それは著者の持つ抜群のユーモア感覚のおかげに違いありません。

この本の中でもユーモアあふれた多くのダジャレを紹介していますが、素晴らしい出来のものが多く、読んでいて何度も噴出してしまいました。ここでそんなダジャレの一部をご紹介することにします。

●ダジャレを言うのはダレジャ?

●スェーデン食わぬは男の恥

●旧中山道(きゅうなかせんどう)を「1日じゅうやまみち」と読んだ人がいた

●高齢者は帽子をかぶって廊下を歩くと老化防止になる

●遺産を多く残すと、胃酸過多で相続人の胃が悪くなる

2016年12月29日木曜日

今やパンク寸前? ・ 膨張を続ける大学病院の外来患者数

1日の外来患者・なんと3,665人!

高齢化社会真っ只中の今、その影響をもろに受けているのは、何といっても病院が最たるところではないでしょうか。

なぜなら高齢者と病院は切っても切れない関係にあるからです。

それもそうかもしれません。いかに高齢化社会で平均寿命が伸びたとはいえ、一般的に健康でいられるのは70歳ぐらいまでで、それを過ぎると体に何らかの変調をきたし病院通いを余儀なくされる人は少なくないからです。

これが平均寿命が80才を超えた今でも健康寿命に限っては70歳そこそこと言われる所以なのです。

これから考えても、人が70歳を超えれば体が不調になることは明らかです。

かくして病院通いが始まるわけですが、高齢化社会の今は、そうした人が過去に例を見ないほど多くなり、そのため病院通いの人が急増しているのです。

1ヶ月ほど前になりますが、新幹線で25分あまりの岡山市にある岡山大学病院へ入院していた時のことです。

3週間ほど入院した退院前の日でしたから日付もよく覚えており、11月16日のことでした。

午後2時半ごろ、買物のために病棟から出て1階のコンビニに向かっている際、ふと玄関近く立てかけてあるボードが目に入りました。

見ると3,665という数字が並んでおり、何の数字だろうと、さらによく見ると、その上には「本日の外来患者数」とありました。

あまりの数字の大きさに最初はピンとこなかったのですが、それは当日の外来患者の数を書き記すボードだったのです。

1病院に医師が552人、看護師が1,015

しかし3,665人とはどうでしょう。,いかに評判が良い大学病院だとはいえ、1日の1病院の外来患者数がこれほど多いとは驚きです。

外来患者が病院を訪れるのは9時ろから15時ぐらいの6時間あまりですから、1時間当たりでは600人を超すことになります。

1時間に600人の外来患者!

これだといったい医者や看護師はどれくらい必要なのでしょうか。おそらく両方とも二けたの数では足らないはずで三桁に達するの間違いないでしょう。

ちなみに同病院の医師数を看護師数は調べてみると、あんのじょう、医師数が552人で、看護師数は1,015人になっていました。

岡山大学病院は大学病院の中でも規模が大きい方で、それゆえに外来患者が多いのです。

ついでに全国の大学病院の平均外来患者数を調べてみると、1,800人強となっていましたから、ちょうどその倍にあたり、いかにこの病院の外来患者が多いかがよく分かり、人気ぶりがうかがえます。

それにしても、今がこれくらいの数だと、空前の数に達すると言われている団塊の世代層が70歳を超える数年先には、いったいどれくらいまで増えていくのでしょうか。

待合室にも入りきれない人が、病院の外まであふれて、高齢者の長蛇の行列ができることだけは避けてほしいと思うのですが。

2016年12月17日土曜日

1回220円~、 飲み物付き学生用自習室とは?



今や学生の自習室は図書館だけではない

学生が学校や自宅以外で学習する場所にどんなところがあるでしょうか?

こんな質問に対して、最初に図書館と答える人が多いのではないでしょうか。

図書館をよく利用する人ならご存じでしょうが、土日をはじめ休日の図書館の混みようは尋常ではなく、午前中の早い時間に入館しないかぎり座席を確保するのは難しいのが普通です。

それもそうかもしれません。なにしろ図書館といえば冷暖房完備はもちろん、いくら多くの人で混み合っていてもあたりは人声ひとつすることなく静寂そのもので、学習するのにこの上ない場所だからです。

しかも何時間いようが、利用料は無料ですから、学生にとってこれほどありがたい場所は他にありません。

かくして、自習のための学生が殺到する土日は、席を探すのが難しいほど混み合うのです。

とは言え、こんなに便利な図書館がすべての学生にとって最適の学習場所かと言えば、そうとも言い切れません。

なぜならいくら利用したくても、自宅や学校から遠く離れた場所であれば通うのが難しいからです。

したがって便利な図書館も自習に利用しにくい人も少なくないはずです。

ではそうした人たちにとって、図書館に代わる自習室としてどんなところがあるでしょうか。

ひところ交通の便利な駅前のビルの一角の貸しビルなどに民間経営の自習室なるものを目にすることがありました。

でもなぜだか今ではそうしたものも目にすることがありません。

理由はよくわかりませんが、たぶん流行らなくてすぐ廃業してしまったのかもしれません。


カフェは今どきの学生にとって格好の自習室

ではいま学生が外で図書館以外に自習場所として使っているのがどこかと言えば、その代表的なところにカフェを挙げることができます。

いま駅に近い繁華街には、カフェは増える一方で、街中を歩いていても探す手間は要らないほどです。

駅前にあるということは、電車などの公共交通機関を利用して通学している学生にとっては非常に便利です。なぜなら利用しているターミナルの駅やバス停から近いからです。

つまり学校の通学路沿いにあるからです。

これだと、「帰る前にコーヒーでも飲みながらちょっと自習を」と、寄って帰る学生も少なくないのではないでしょうか。

とはいえ、図書館とは違ってカフェに入るにはお金が要ります。何も注文せずに自習だけするわけにはいかないからです。

でもお金はどのくらいいるのでしょうか。その答えはズバリ、220円です。

最低220円あれば、コ-ヒ-か紅茶一杯が注文できます。

それさえ注文すれは大手を振って席に付くことができるのです。

スマホをスマートに使いこなしている最近の高校生が220円のお金を惜しむとも思えません。

さてお金を払った後は、肝心の席ですが、今では多くのカフェには壁側か窓側にカウンター席を設けています。

この席なら前方が壁や窓ですから人と対面することがなく落ち着いて勉強に励めます。こうした場所こそうってつけの自習席なのです。

これで、学校帰りに220円払って、” 飲み物つき自習室一丁上がり〝 となるのです。

カフェで自習する学生の姿は、今どきは珍しい光景ではないのです。

週3回以上はカフェに通っている私がいつも目にしている光景ですから間違いありません。