書評・「ビルゲイツ自伝」 早川書房
分厚い本だが最初から引きつけられ、わくわくしながら読んでいたが、少し読み進んだところですごく驚かされたことがあった。それは86ページの次の一節である。
父も母も本にはお金を惜しまなかった。我が家でひときわ大事にされていたのが、1962年版の「ワールドブック百科事典」だ。赤と青の20冊に記された情報の量に僕は驚嘆した。光沢のあるページに色鮮やかなイラストが掲載されていて、特にすごいのが透明のプラスティックでできたページだ。骨、筋肉、臓器が描かれたページを重ねていくと完全な人体が出来上がる。「ワールドブック」は自然、地理、化学、政治、世界のほとんどすべての知識へつづく扉のようだった。9歳のころに僕はAからZまでほぼ全巻を通読した 。
ビルゲイツ自伝86ページから引用
驚いたのは、言うまでもなく最後の太字の部分です。下に写真がありますが、百科事典といえば1冊だけでも分厚くてページ数が多いのに、それを20冊すべてを読み通したというのです。しかもまだ幼い9歳のときにです。こんな彼を天才と呼ばずして、なんと呼べばいいでしょうか。
ワールドブック百科事典
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出版社内容情報
学校に馴染めなかった少年が、後のマイクロソフトを創業するまでの20年。読書に没頭した幼少期、盟友ポール・アレンとの出会い、親友の死、ハーバード中退。単なる成功者の自伝に留まらない、若き日のゲイツから学ぶ「成長の源泉」とは? 全3部作の第1巻
内容説明
マイクロソフト共同創業者にして、世界有数の資産家であり慈善活動家。その知られざる原点を、自ら語る。机を片づけられず鉛筆を噛む少年は、興味のない授業には身が入らず反抗ばかり。それでも、好きなことには驚異的な集中力を発揮した。高校生のころ、のちの盟友ポール・アレンへの対抗心からプログラミングにのめりこみ、趣味はやがて事業へと進化していく―。人生観を変えた、ある親友の事故死。仲間たちと徹夜でコードを書き続けた青春の日々。ハーバード進学後、学業での挫折。そして、同い年のスティーブ・ジョブズとの邂逅。パーソナルコンピュータ革命の夜明け前、ゲイツはすでに未来をその目に見ていた。1955年の誕生からマイクロソフト創業期までの軌跡を描く。マイクロソフト50周年、ゲイツ70歳の節目に始動した自伝三部作、第一巻。
目次
第一章 トレイ
第二章 ビュー・リッジ
第三章 合理的
第四章 運のいい子
第五章 レイクサイド
第六章 フリータイム
第七章 ただの子ども?
第八章 現実世界
第九章 ひとつの幕と五つの九
第一〇章 ませた子
第一一章 ワイルドカード
第一二章 きちんと正しく
第一三章 マイクロ=ソフト
第一四章 ソースコード
著者等紹介
ゲイツ,ビル[ゲイツ,ビル] [Gates,Bill]
技術者、経営者、慈善家。1975年に旧知のポール・アレンと共にマイクロソフト社を設立。現在はゲイツ財団の会長を務めている。また、クリーン・エネルギーやそのほかの気候変動に関わる技術の商業化を目指すブレイクスルー・エナジー、および革新的な原子力の開発に投資するテラパワー社の創業者。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出典:紀伊国屋ウェブ